ミニ話(77) 実社会での体験 | モカ先生のプログラミング講座&鬼のパンツをはいた小学生たち

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プログラミング学習は、考え、実行・変換・修正を繰り返しながら、答えを出します。学習の基本姿勢です。このブログは、小学生が取り組むプログラミング講座と、それにチャレンジする子ども達との教室で繰り広げられる思いもかけないエピソードを綴ったブログです。

 小中学校の総合学習の授業で、起業家教育・キャリア教育を行っています。この活動では、お客様のニーズ(好み)を探るため、地元のスーパーなどに出かけて、アンケート調査をします。ここでは、「実社会には色々な人がいる」ことを体験してほしいためです。

 

 

子供たちが、

 

 

 「すいません、〇〇小学校△年生ですが、・・・・・アンケートをお願いしてもいいですか?」

 

と、スーパーに買い物に来たお客様に声をかけます。すると、

 

 

 「あら?ちょっとならいいけど、どんなアンケートなの?」

 

と足を止めて、話を聞いてくださる方も多くいらっしゃいます。

 

 

 「へぇ~。暑いのに大変ね。がんばってね」

 

など、優しい声をかけてくださる方も。ですが、無視をして、素通りをされることもあります。また、

 

 

 と、怒られることもあります。ある地域では、子供たちがきちんと、学校名やアンケートの趣旨を説明していたのに、急に「失礼じゃないか!!」と怒り出すおじいさんもいらっしゃいました。

 

 

学校の中で、こんなことが起こると、子供は「ちゃんとさっき言ったじゃない!!!」「聞いてないのはそっちでしょ」と怒って、自分の言い分を言うでしょう。相手がおかしいと思うときは、納得するまで自分の言い分を主張します。

 

 

この時・・・どうするのかしら・・子供たちは、

 

 「すいませんでした・・・」

 

 

と言って、もう一度説明をしていました。そのおじいさんは、「わかった。じゃぁいいよ」とアンケートに答えてくださいました。

 

 

「子供に失敗しないように、もっとしっかり練習をさせるべきだ」「子供のうちは、成功体験をさせることが絶対だ」と言われることも多くありました。ですが、私は思うのです。学校の中では、どうだといっても、先生は、子供が言うことを聞いてくれます。練習に付き合ってくれます。失敗しないように・・。ですが、実社会では、そんな環境ばかりではありません。がんばっても認められないこともあります。納得できないこともあります。そんな時でも、気持ちを切り替えて、がんばらなくてはいけません。そんな社会に出ても、子供たちにはがんばってほしいのです。子供たちは、大人が思うほど、弱いばかりではありません。試練が目の前にあると、がんばる底力をもっています。その自分でも気づいていない力に、自分で気づいてほしいのです。何か大きな壁にぶつかっても、なにくそとがんばれる子供たちになってほしいのです。

 

 

前回の話は、ミニ話(76) 教えるって難しい! でした。

https://ameblo.jp/tobidasutanpopo/entry-12384936254.html

 

 


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