子宮奇形
極まれに子宮に奇形がある子がいます。
子宮に奇形がある場合、妊娠しずらい、奇形の子が産まれやすい、難産になりやすいなどが予想されます。
避妊手術の際子宮に奇形があると、卵巣を取り残してしまう可能性がある為注意が必要です。
卵巣を取り残してしまった場合、避妊手術をしたのにも関わらず発情が起こり、問題行動などが改善しない場合があります。
当院での症例
避妊手術予定の猫ちゃんを避妊手術しました。
子宮は根本から2本に分かれています。
いつもは子宮を伝っていけば卵巣が1個ずつ確認できるのですが、今回の子は子宮が根本から分かれていませんでした。
奇形を疑い、少し広めに開腹しました。
すると左側の子宮が途中からなくなり、血管と靭帯だけで繋がっていました。
しっかり卵巣まで取り残さないように摘出しました。
子宮の奇形は珍しいですが、卵巣子宮を摘出しましたので、今後問題ありません。