曽我尭さん。 | とべとべくさの日記

こんにちは!

ウェブショップに曽我尭さんの作品を掲載いたしました。

→ http://bit.ly/2hp8MJg

せっかくなので、曽我さんのことを少しだけ記したいと思います。

 

曽我さんは16歳から備前に入り修行をされています。
10年以上の修行を経て独立されました。
まだお若いですが、とても落ち着いていらっしゃいます。
初めてお会いしたときにはコチラの落ち着きのなさが恥ずかしくなるくらいでした(^^;)

さて、作陶についてですが、曽我さんは古備前を目標にされています。
「古備前」と言葉にするのは簡単ですが、どんな土を使い、どのように焼いていたなどの文献は残されておらず伝来品や窯跡などからその製法を探るしかありません。
時代背景や当時の陶工のこと、窯跡やその周辺にある陶片、土や道具などを研究し想像し試験をします。
手で土を練り、木の作業台が乗った手轆轤を回し、窯も土だけで作ります。
現代には土を練ってくれる機械がありますし、電動轆轤もあります
窯だってレンガで作ったほうが丈夫で焼成の効率もいいのです。
それでも、製法を近づけることで一歩でも古備前に近づけるなら、と曽我さんは地道な作業を繰り返します。
窯焚きもお手本はないので、研究から仮定したことを試すのみです
初窯と2回目はほぼ全滅してしまったそうです。
400年以上も前のことを再現するということは容易ではありません。
今年10月に9回目の窯焚きをされた曽我さんですが、出来上がった作品を私が見ると(勉強不足ではありますが)とても良く出来ているように感じます。
ですが、「古備前には一生懸けても絶対追いつけない」と曽我さんは断言します。

気の遠くなるようなお話で失神しそうになりますが、現代の作家さん達を最高に燃え上がらせてくれる桃山の人々に敬慕し、400年前に焦点を合わせ挑戦し続ける曽我さんの作品に私は心を打たれます。
曽我さんのご活躍、是非ご注目ください。

とべとべくさ 伊藤貴志

 

 

曽我尭さん。備前の窯跡をめぐりながら、色々なお話をしてくださいました。

 

 

曽我さんの工房へお邪魔し、窯をご案内いただきました。

 

 

 

人一人がやっと入れる幅です。

 

 

 

 

 

 

 

手轆轤を実演くださいました。感謝。

想像以上の力仕事。そして迫力。

 

備前の街を眺める。

 

窯業地跡にて。

 

曽我さん宅にて。おいしい食事と美味しいお酒をいただきながら、

楽しい時間を過ごさせていただきました。感謝。

 

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