こんにちは。
最近、ホームページを少し改装したのですが、その際にブログなんてあったなと気づき、全米を泣かす為に更新します。
さて、先日、展覧会案内状やウェブショップに掲載する作品写真についてお客さんと話をしました。
やはり気になるのは写真と実物との印象の乖離。
お馴染みの作家の作品なら写真から実物の雰囲気は想像がつくことと思いますが、初めて見る作家の作品では難しいことでしょう。
色合いについても、作品中の相対的なズレはなくても絶対的なズレは必ずといえるくらい生じます。
(例:一枚の写真の中で白と黒の明るさの差は維持されても、黒そのものの発色はモニターや印刷会社によって違う)
それにより印象の乖離が生じ、それが良い方なら嬉しいし、悪ければ落胆します。
ここまではたぶん共通認識です。
ここからは弊店の考え方を記します。(現時点での)
弊店では、対象の作品が最も美しく見えるように意識して撮ります。
作品により正面を変えたり、照明の当て方や構図も変えます。
美的感覚は主観的なもの(個人差があるもの)なので、我々にとって撮影とは、対象物を視覚的に固定し撮影者の美意識を平面の中に表す行為です。
撮影時と違う環境・視点でお客さんは作品を目にするはずなので、良くも悪くも印象にズレが生じるのは当然のことと言えるでしょう。
ただし、現実でも再現が可能であり、写真に嘘や加飾はありません。(写真ですから)
そして、以下のことは徹底しております。
・演色性の高い(90以上)照明を使う。(絶対的なズレに対する小さな抵抗)
・撮影後に色の加工はしない。(これをすると相対的なズレが出る)
照明や構図や、作品の向きを変えるのは、夕日を受ける石原裕次郎の写真を撮るようなものです。
作品をどう見ているか。どう見せたいか。限られた面積の中でその魅力を我々なりに伝えることにおもしろみを覚えるのです。
作陶が陶芸家の思想を表現する手段であるなら、写真は販売店の思想を表現する手段のひとつであるわけです。
が、我々は思想を押し付けるつもりはありません。
むしろ、お客さんの思想にも興味があります。
ので、「写真」をきっかけに作品に興味を持ってくださり、詳細な情報をお求めでしたら遠慮なくお問い合わせください。
それも楽しみのひとつであるわけです♡
店主
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八丁堀 とべとべくさ
http://tobetobe-kusa.jp
信楽・備前・瀬戸などのぐい呑、徳利などの酒器、茶碗、花器、その他器を取り扱っています。
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