の゜

 

 

状態ヨシ!(ジャンク

個人売買の際は、購入前に現車確認を取るべきである。

 

車両が実は事故車で、修理をしようにも個人では到底不可能なものだった、なんてことになればお金の無駄であるし、現車確認できないところは基本的に詐欺だと思っている。

 

とはいえ、ボクは基本的に直すことに楽しみを見出しているので、最終的に動かなくてもいいやの精神で、現車確認もせず購入した。

 

で購入時の状態がサムネである。

 

 

早速現状を把握しよう。(過去の記憶を遡る)

 

  • 登録書類無し
  • 全体的にサビで朽ちている
  • 動作確認未
  • そもそもバッテリー無し
  • アクセルスロットルの動き渋い
  • シート無し
  • サイドカバー無し
  • タンデムバーが途中で切られている
  • タイヤひび割れ(空気が抜けているがパンクはしていない)
  • タンクの中が錆びている
  • ガソリンも腐っている
  • コック動かない
  • ブレーキ、一応効く
  • ハンドルスイッチ類固着
  • インマニのひび割れ
ざっとではあるが、外観からの不良事項は以上だ。
 
早速修理すっぞ!
 
 
 

修理開始‼︎

レストアの基本は掃除。

 

全体の8割は清掃といっても良いぐらいホコリやサビとの格闘である。

 と同時に、固着したボルトを折ったり、思わぬところから油やガソリンが漏れたりなど、車体の状況を確認して修理箇所を増やしたりたりたり…

 

大変ではあるが一番楽しい作業である。

 

だもんで、最初から全バラしようと思ったが、まずはこの不動車のエンジンがかかるかどうかの確認をしよう。

 

 

エンジンがかかるとモチベーションが上がって作業が楽しくなるのもあるが。

本車両のエンジンをバラす予定(度胸)はないので、動くという保証がつくと安心してレストアできるからだ。

 

バッテリーは届いていないので電気系がどうなっている不明だが、とりあえずキャブレターの清掃から始めよう。

 

 

 

​キャブレター

 

バイクにはキャブレター という部品がある。

 

車では50年代から消え始めたが、バイクはしぶとく00年代くらいまで残っていた部品である。

 

これはどういったものかというと、燃料と空気を混ぜて、エンジンの燃焼室に送り込む機械だ。

 

これにより、プラグが点火された際、混合気が燃焼し、その爆発力でピストンが回ってエンジンが動く。

 

キャブはその仕組み上燃料、つまりガソリンが循環するのだが、長年放置された車両はガソリンが腐ってヘドロ化する。

そいつらが、キャブ内の通路を遮断してうまく混合気を生成できなくなる。

 

つまり、キャブレターはバイクを動かす上で大事な部品であり、かつレストアするならばまず触る部品のひとつである。

 

SR250のキャブは、インマニとエアクリーナーボックスの間に宙吊り状態である。

アクセルワイヤーと燃料ホースを外し、左右のホースバンドを緩めてえいやと引き抜くと取れる。

 

 

 

〈当時の写真はないので以下代用〉

 

 

SR250のキャブレターは負圧式だ。

 

インマニ径は外形41(42?)mm、内径35mm。

エアクリ径は外形54mm、50mmだ。

(※テキトー実測値)

 

上部がダイアフラムと呼ばれるゴムの傘があり、下部がガソリンを貯める部分である。

 

ネジがだいぶ固着していたので注油したり貫通ドライバーで外す。

バーナーで炙ったりしたいが、中のゴム部品が溶けてしまうので、部品供給のない旧車じゃ御法度だ。

 

そんなことも知らずに炙った気もするが御法度だ。

 

上蓋を外してダイヤフラムを取り出そうとすると、少し引っ掛かりがあって取れない。

恐らくニードル部分の先が古いガソリンにより固着している。

 

ここで無理矢理取ろうものなら、ダイヤフラムやニードル受け側に無用な傷をつけかねないので、反対側からアプローチしてみよう。

 

 

 

 

ふんぬ!!

 

 

そんなことも知らずにマイナスドライバーでテコって抜いた。

 

 

 

 

力は全てを解決する。

 

 

 

問題なく(?)ダイアフラムが取れたので、次は反対側だ。

 

 

<心がきれいな人にはドロドロの青錆まみれのキャブに見える写真>

 

 

ネジを開けるとそこそこの汚れ。

悲鳴を上げるほどではなかったが、ヘドロ状のガソリンがジェット類に詰まっている感じだ。

 

掃除しつつ、ジェット類を外す。

 

 

スローめっちゃ舐めた。

 

 

次はフロートが邪魔なので外そう

フロートピンをペンチなどで引き抜く。

 

 

 

引き抜く。

 

 

引き……。

 

 

 

引き………………。

 

 

 

フロートピンが硬すぎる。

仕方ないのでトンカチと精密ドライバーでトントンして押し出そう。

 

 

 

トン

 

 

トントン

 

 

ドン‼︎(ポきぃ

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 

 


小まとめ

フロートピンに気をつけよう。

 

 

 

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〈前〉

 

 

 

時系列めも

 

  • 2021年ごろSR250購入
  • 風邪のなか全バラする
  • キャブ破壊
  • スイッチボックス修理
  • スタートリレー修理
  • IGコイル修理
  • ボディアースについて知る
  • エンジン始動
  • クラッチプレート貼り付き
  • フューエルコック交換
  • 各部清掃と研磨
  • 点火不良(コイル、イグナイター
  • タンク洗浄
  • タンク塗装
  •