ね゜(2025/02/02 追記)
前回までのあらすじ
イグナイターが2つ逝ってしまった。
前回も語ったが、SR250の情報は少なく、ことイグナイターのこととなると無いに等しい。
どうしたものかと悩みつつ、他車のイグナイターを修理しているブログなどについて調べてみた。
どうやら、古いイグナイターのほとんどは、中の電子部品がやれていて上手く電気が生成できないらしい。
主に、コンデンサーとトランジスタという部品が壊れていることが多いので、交換することによって改善される可能性が高いことがわかった。
というわけで交換していく。
イグナイターを割る
2つ目のイグナイターも逝ってしまったので、前回の失敗をふまえて華麗にスマートに軽やかに割る。
そのためにもアクリルカッターを買ったー(抱腹絶倒激うまギャグ)
こちらわかりやすいように簡易の図を用意した。
ケース(赤青)に基盤部(緑)を挿しているというシンプルな構成である。
とはいえ、基盤部が抜けないように奥が接着されているので、そのままの状態で抜くのは至難である。
そのため、ケースを切って割るわけだが場所を誤ると基盤部を傷つけてしまう。
↑横図の透過図である↑
ご覧のように基盤がケース上部の溝に沿って挿さっているので、そこを避けつつ切り込みをいれる必要がある。
ケース下部にはフレーム固定用の出っ張りがあるので、必然的に上下の接合部を切る
ことになる。
恐らく)ABS樹脂なので、根気良く何度もけがくように切り込みを入れて切断していたが、途中面倒くさくなったので、マイナスドライバーでこじって開けた。
内側は、防振剤や接着剤でひっついているので基盤を傷つけないように取り出す。
今回は奥側が大きく割れ隙間ができたので、マイナスドライバーでテコのように押し出した。
コンデンサ
コンデンサというのは、バッテリーとか電池みたいなものだ。
と言っても、スマホのバッテリーみたいに30分充電して、何時間も使用するようなものではなく、1秒充電して、5秒使うみたいな程度だ。(容量による)
様々な電子部品にコンデンサは使われているわけだが、中でも代表的なものが「電解コンデンサ」だ。例外なく、SR250でも使われている。
電解コンデンサ表面には電圧(V)と静電気容量(F)が記載されており、それと同じものを選べばまず間違いない。
防振剤のシリコンゴムが引っ付いているので、印字が剥がれないように除去する。
SR250では
- 50V 0.47uF
- 50V 2.2uF
- 25V 10uF(105℃~-40℃)
- 50V 0.22uF
※マイクロ(μ)を小文字の(u)で表記しているが同じ意味である
まったく同じものは廃盤なので、それぞれ同スペックのものをチョイスした。
- 50V 0.47uF
- 50V 2.2uF
- 25V 10uF(105℃)
- 50V 0.22uF
写真(後日)
※中華などの安いものは寿命が短いので、日本製が安定である。
電解コンデンサには極性があるので、向きやマイナスの向きに気をつけて取り付けよう。
あとはパパパーとハンダ付けして終わり。
試しにエンジン始動をしたがダメだった。
トランジスタ
https://www.chip1stop.com/products/STMicroelectronics/ST901T/STMI*0018739
トランジスタとはよくわからん部品である。
詳しくはわからないが昇圧装置に使われる。
で、このイグナイターについているトランジスタが日立の「ETD41-035」(2025/02/02修正)
古いヤマハ、というか古い日立製のイグナイターによくついているこいつは、生産が終了しており、また、古いこともあってデータシート(性能がわかる仕様書)がネット上に見当たらない。
そのため、代替品を探すということが至難の業である。
一応、海外や他の方がブログで紹介している「ST901T」や「2SD2141」が有力候補なので前者をチップワンストップで購入。
足を折り曲げハンダ付けして終わり。
意気揚々とエンジンを始動してみた。
ダメでした⭐︎
※小まとめ:コンデンサスペック
・50V0.47uF
・50V2.2uF
・25V10uF(105℃~-40℃)
・50V0.22uF
トランジスタ
・ETD41-035(実機)
・ST901T(代替品、稼働確認)
・2SD2141(代替品、稼働未確認)
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