ね゜
前回までのあらすじ
コンデンサとトランジスタを交換したがイグナイターは御臨終。
どうしたものかと思ったので、今更ながらサービスマニュアルを見る。
サービスマニュアルでは、簡易ではあるがテスターを使用した診断方法がある。
各端子の抵抗値で判断するわけだが…
結論から言うと意味がない
まず、図説の端子と実際のイグナイターとでは、端子の位置が異なる。
本来、橙の電線が刺さるところに赤線が来るみたいな状態だ。
それを補正して、マニュアルのマルバツ表に照らし合わせるも数値が合わない。
壊れているから当たり前だろうと思われるだろうが、基盤をたどって本来アースになるはずの部分が、表だと抵抗がある。
この時点でサービスマニュアルを見るのをやめた。
ボクはイグナイターを割った時点では電子部品についての知識はほぼなかった。
コンデンサがどんなもので、極性をそれぞれアノードとカソードと呼ぶ、程度の知識しかなかった。
故に、いろいろ電子工作について軽く学びつつ、イグナイターの情報収集をする。
で、調べていくと、ダイオードが怪しいんじゃないかなぁ? という情報をブログか知恵袋で手に入れた。
特に、
◉一定の電圧に変換するツェナーダイオード。
◉昇圧した電気を出力した際、電流が逆流しないようにするスイッチングダイオード
が壊れやすいらしい。
なので、部品を早速購入し——————
お客様ぁ!お客様のなかに特定厨はいらっしゃいませんかー!
特定班来い
コンデンサと違ってダイオードは、表面の数字で部品の特定をすることは困難だ。
メーカー独自の番号を利用しているし、そもそも古過ぎて情報がない。
詰まるところ、どの部品を購入すれば良いかわからない。
電子工作が好きな人なら、膨大な知識とかオシロスコープとかのハイテク機器を利用して割り出すのだろうが、いかんせんこちらは初心者で人見知り。
高価なものを買う気もないし、人に聞いたりするツテもない。
で、たどり着いたのがこれ。
ではなく
LCR-TC1(のぶ代ボイス)
このテスターは電子部品の電圧や抵抗値などなどなどをある程度特定することができるのだ‼︎
例えば、コンデンサ(25V、0.2pF)があるとして、これの性能がわからないとする。そのコンデンサをこの機械に挿すことによって
機械「まったく君はバカだなぁ。このコンデンサは大体25V、0.2pFだよぅ(のぶ代」
と教えてくれるのだ‼︎
詳しくは下記サイトを参考に↓
電子部品自体が壊れていないという前提条件があるものの、予備知識が少なくても、ある程度の部品の性能が特定ができるようになった。
というわけで早速イグナイターから取り外した部品を調べてみた。
◉ツェナーダイオード
→Vz(ツェナー電圧)=8.5V
◉スイッチングダイオード①
→ Vf(順電圧)=670mV
→ C(静電気容量)=34pf
→Ir(逆電流)=45nA
これらをもとに、だいたいの部品を選んでみた。
◉ツェナーダイオード
→1N5237B(0.5W,8.2V)
→ 1N5239B(0.5W,9.1v)
◉スイッチングダイオード
→1N4148
●メーカー:Goodwork Semiconductor
●逆電圧(VR):75V
●ピーク繰返し逆電圧(VRRM):100V
●順電流(IF):300mA
●ピーク繰返し順電流(IFRM):500mA
●許容損失(PV):500mW
●順電圧(VF):0.86V(typ.)/1V(max.) (IF=10mA)
●逆電流(IR):25nA(max.) (VR=20V)
●逆回復時間(trr):4ns(max.) (IF=10mA, VR=6V)
スイッチングダイオードは昇圧した電気が常に流れるから、ツェナーに比べて負荷が重いはずだ!!!!
そう見込みをつけて、試しにそちらだけ交換して始動してみた。
〈スパーク〉
〈エンジン始動〉
とりあえず直ったので、しばらくこれで様子見します。
イグナイター編 完
※小まとめ
・ツェナーダイオード(未交換
→1N5237B(0.5W,8.2V) 1N5239B(0.5W,9.1v)
・スイッチングダイオード①(交換
→1N4148
※今回はスイッチングを一つだけ交換。
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