三日前、カレンダー片手に

この家を建ててくれた社長の息子が

年末の挨拶&不具合のお伺いにやってきた。

 

数年まえから

電動式のスイッチ押しても

水道の元栓が動かなくなったと伝える。

「じゃ、ちょっと見てみますね」と彼。

ドライバー片手に、水道の元栓&電気式の機械をいじり出す。

 

止水せん閉めなくていいのかなあ…と若干不安になるワタシ。

十数分、挌闘した彼は誰かに電話している。

どうやら、仲良しの水道屋さんらしい。

水道屋さんの指導に従い、いろいろ分解しはじめ…

 

シャアアアアアーッ

水が噴き出す音。

外に出て見ると、

水をおろす元栓から大噴水!!!

 

ワタシ、呆然。

カレ、びしょ濡れ。

 

予感的中。

 

止水栓しめて作業しないからだよ。

 

今更だけど

止水栓とめなくていいですか?

と、たずねる。

あ、ここには無いから。との答え。

はあああ?ちんぷんかんぷん。

 

まあ、いい。

で、どうするんだ?この状況。

見ていられなくなり、ワタシいったん室内に引っ込む。

 

彼、どうにか部品戻したようだ。

何とか危機的状況は乗り切った。

 

おそらく、また水道屋さんに連絡したのだろう。

ワタシに対し

部品についてるパッキンが劣化し切れたとか

完全に治すには部品全部交換で5万8千円かかるとか

説明してくれる。

とりあえず、三日後に業者の予約する。

 

家の中と元栓の周囲にはシャーシャーと

どこかで水を出しているような音がする。

この音なに?と聞くと

「パッキンが切れたので、漏水状態です」という。

水道メーターのパイロットがクルクル回ってる。

ええ?

三日間漏水状態で過ごせと?

(水道設備は素人の)あなたが余計なことしなければ

こんなことならなかったでしょ?

 

「三日間も漏水状態で、しかもこの音の中で暮らすのは嫌です。至急業者頼めませんか」とお願いするワタシ。

言葉の出ない彼。

彼を止水栓の場所に連れていった。

「これ、止水栓ですよね」

「あ…。」

オマエ、キミ、知らなかったんだね。

 

止水栓止める。

また、さっき戻した元栓を分解し

パッキンを切った部品とりだし、

「すみません。ホームセンター行ってきます。」

カレは部品片手に、パッキンを買いに行った。

 

もう、ワタシ、超不安な気持ちになってしまった。

オット君がいたら激怒したかな。

黙ってはいないだろうな。

もう三時半すぎてる。そろそろ日も落ちてくる。

 

あああああ。最悪ぅ。

このまま、漏水治らなかったら…

さっきの噴水時間も結構長かったし

水道料金、高額になるかもなあチーン

なにより、お風呂とかご飯つくるのに困る。

 

そんな気持ちをオット君に全部メールした。

普段はしないけど、もう誰かに言いたくて。

 

メール書いているうちに

「あ。波動が下がっているんだ」と思った。

おまじないでも何でもいい!

今夜もいつも通り快適に水道が使えて

漏水もなおって、普段通りに過ごしている自分を

無理やり想像した。

 

そうしているうちに、カレ登場。

しっかり止水栓しめて作業する。

最初からそうすりゃ良かったんだよ真顔

 

水、開通してみる。

あの音、しなくなった。

パイロット回ってない。

 

ホーーーー。

良かったぁ。

なおったぁ。

 

「現状に戻ったんですけど、業者どうします?」とカレが言う。

え?

だから、おまえがよけいなことしただけだろ。

「水おろさなくても凍らないなら、しばらく様子みるというのもあるかと」って。

 

なんか、あきれてしまいました。

「じゃ、キャンセルで」

 

お客さんのこと大切におもうなら

その道のプロじゃないなら

最初からプロを紹介してくれた方が

ワタシも安心できたし

カレだって余計な仕事しなくて良かったんだよ。

自分の立場じゃなくて

お客さんの立場ならどう感じるのかってことだよ。

そういう所を大切にしたいよっ

 

ソウイウモノニ ワタシハ ナリタイ

(宮沢賢治風)

 

 

一部始終をオット君にメールした。

帰宅したオット君

「なんかいろいろ大変だったなあ。まあ、カレも悪気ないんだし、

そんなに怒らないで。」だって。

 

あら、やさいしいのね。

君は、あの噴水を見てもそう言えるのかなニヒヒ