Flying in the sky Sasuke -2ページ目

  Flying in the sky Sasuke

   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

世の中は師走だと言うことに今日、気付きました。

 

 

ずっと引き籠っているので、バイクのタイヤ交換に横浜に行ってきたのです。

(以前から予約していました)

しかし、まあ~混んでる。

国道1号線は旧道もバイパスも車だらけ。

こんなことなら、タイヤ交換なんて止めて、いつものように放鳥をすればよかったというか、速攻で帰らなければならない。

 

朝一放鳥でね、文鳥のシルバ君の様子がおかしかったのです。

かなり心配な状況でした。

 

具体的には私の指に止まったのだけど、片足を上げている。

呼吸が少し早い。

そして、手の中ですぐ寝る。

手を少し動かしても起きない。

クチバシの色が悪い。

 

何かの感染症には見えないけど、朝からかなり疲れている。

 

換羽が来るのか?

高齢ゆえの衰えか?

 

このまま亡くなってしまうのでは?

 

 

ところが、30分もすると激変した。

これが、病を隠すということなのだろうけど・・・・

いつものように唄って、飛んで、羽繕いをして、激怒して。

何事も無かったように、過ごしだした。

 

ただね、取り繕っても遅い。

体調はよくない認定です。

隠させない。

 

そんなシルバ君を置いてきたから・・・早く帰らねば。

 

とは言え、行きも帰りも道に迷った。

そんな遠くではないし、何度も行った場所だけど、天性の方向音痴がそうさせた。

ほんとクソすぎる、私の頭の中で左に曲がるのが正解なのに、本当の正解は右なのだ。

 

でね、帰ってシルバ君を見ると、普通に過ごしている。

なんなら、出せ出せコールを始めてる。

 

今日は何事もなかったけど、シルバ君は高齢だし長くはない。

冷たい言い方だけど、だからこそ健康管理をしっかり行い、元気な自由な時間を提供したい。

私にはそれがすべてだから。

 

ここからが本題です。

 

4~5年前までは強制給餌の必要性を偉そうに説いていた私。

実際、当家では医療用のシリンジやカテーテルやスキルを保持しているのでいつでもできる。

 

でもね、今は違う。

 

今後、当家の鳥たちに強制給餌をすることは多分ない。

(クチバシの怪我は別ですよ。怪我の場合は強制給餌は必要です。)

 

何故って?

 

効果がないばかりか、鳥が苦しむから。

 

誤解の無いように言えば、鳥が鳥専門病院へ入院した場合、ほとんどの事例で強制給餌が行われるハズです。

エサを食べずに体重が20%以上も減れば衰弱死をする可能性があるので当然です。

 

だから、人様の愛鳥の受診や強制給餌を否定するものではありません。

 

じゃあ、何故、当家の鳥たちの強制給餌を一転否定するのか?

 

これは以前からお話ししていますが・・・

強制給餌は治療ではなく、ただの給餌です。

そればかりか、強制給餌では体重は維持できない。

強制給餌を行っている間は、体重は減り続けます。

知らない方も多いと思います。

強制給餌は言ってみれば、カロリーメイトを少し食べている状態です。

当然、体重は落ちるのです。

寛容なのは愛鳥自らエサを食べるようになることです。

 

(↑調子が悪いのではなく、ちょろっと扇中のハル)

 

もう、3~4年経つかな?

 

ある時、アキクサインコのハルが嘔吐をしたのです。

(ハルは複数回の嘔吐歴があります)

嘔吐は一気に体重が落ちます。

マイナス5%~10%は普通にあります。

 

でね、心配になって強制給餌をしたのです。

そうしたら、しばらくしてペースト状のエサを全部、嘔吐しました。

気持ち悪いから嘔吐したのに、さらに強制給餌をすればどうなるか?考えれば分かるのに・・・

嘔吐は人間もそうだけど、体力を使います。

 

もう、後悔しかありません。

申し訳なかった。

 

あれ以来、ハルが嘔吐しても見守るだけです。

自分でね、エサを食べるようになるまで見守ろうと。

 

椋鳩十という作家をご存じですか?

野生動物は傷を負ったり、病気になったりすると、ひたすら寝るというか、動かない。

そのまま動けなければ死ぬ、動けるようになってエサを食べれば生きる。

 

ちゅらの話をすれば、亡くなる時、標準体重から30%ほど落ちたハズです。

呼吸困難も酷く、強制給餌をするような状態ではなかった。

 

「食べないから死ぬのではなく、死ぬから食べないのです」

 

お別れの時が来たのです。

私はずっと見守っていた。

断っておきますが、見捨てたわけでは無い。

鳥の医療は粗末ですし、鳥自体も弱い。

鳥専門病院へ行った直後の危篤だったのです。

病が進めば病院はなんの役にも立たないと思っています。

 

すべてに当てはまることではないのだけど、当家の残された鳥たちはほぼ元気に歳を重ねてきたから、必要以上の不安や苦しみは与えない。

多分ね、当家の鳥たちが感染症になることはない。

 

亡くなるとしたら、高齢による体調不良であったり老衰であったり。

 

だから、私は見守る。

無駄な強制給餌を行い鳥たちが苦しい思いをすることはないと思うのです。

 

 

最後にもう一度

鳥専門病院の強制給餌を批判する訳ではありません。

ケースバイケースで獣医師が判断して飼い主が願っているのなら、私が意見することではありません。実際、病院での治療で治ったケースは多いと思いますし。

また、私の記事は私見です。

参考にしていただくのは結構ですが、正しいかどうかは保証しておりません。

 

 

おわり