豆苗の安全性 |   Flying in the sky Sasuke

  Flying in the sky Sasuke

   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

当家では常に豆苗を生けていたのですが、ここ数か月、食いが悪かった。

なので、豆苗の購入を止めました。

 

すると・・・アキクサインコのチャチャの羽並みが落ちてきた。

落ちるという表現は難しいのですが、少しもさっとしてきたのです。

4歳8か月になるチャチャなので、年齢的にそんなものかと思っていました。

しかし、2週間ほど前から豆苗を復活させると羽並みも戻った。

 

 

羽毛は柔らかく光沢があり、まさに美魔女。

 

チャチャの場合、エサは普通の混合シードしか食べない、補助としてネクトン水を使っていますが、

やっぱり青菜は必要。

 

悪かった食いも戻って、皆さん、元気いっぱい。

 

同じくハルもモリモリ食べています↓

 

 

当家の鳥たちは豆苗しか食べないので、ず~~っと豆苗です。

 

豆苗は水耕栽培なので農薬は使っていません。

小松菜よりビタミン類も豊富。

いいこと尽くめなのです。

 

豆苗って与えすぎは良くないって聞くけど大丈夫なの?と思っている貴方!

 

下記は3年ほど前の記事になりますが、よろしければご覧ください。

 

補足として、

豆苗(えんどう豆)「マメ科エンドウ属」と大豆「マメ科ダイズ属」は全く別の種類です。

ここを混同して誤った情報を発信している獣医師もいますが、豆苗のネガティブな情報の殆どは間違いです。

 

鳥飼いにとっての豆苗を検索すると・・・

 

・有毒なレクチンが入っているから鳥には与えない方がよい。

・発情を促進するからよくない等々が散見されます。

 

しかし、上記は間違いです。

 

 

 

レクチンというのはたんぱく質の総称ですので、すべてに強い毒性がある訳ではありません。

豆類のレクチンは100種類以上もあります。

その中で、悪名高いのがインゲンマメレクチン(PHA)です。

インゲン豆類を生食あるいは半生で摂取すると、吐血や嘔吐等の中毒症状をしめします。

過去には情報番組(ダイエット情報)で不十分な説明をしたため、大規模な中毒が起こっています。

だから、インゲン豆の生食は危険です!!

 

インゲン豆はいいとして、いや、良くない、インゲン豆を食す時は十分に加熱してくださいね。

 

肝心要、鳥飼の友、豆苗(えんどう豆)の話をすると・・・・えんどう豆にはPHAが入っていないのです。

えんどう豆にはエンドウマメレクチン(PSA)というのが入っているのです。

入っているというか、そういう成分が含まれているということです。

そして、そのエンドウマメレクチン(PSA)について調べたのですが・・・

毒性を確認できませんでした。

中毒事故も注意喚起も何もないのです。

 

でもね、これは安全ということではありません。

 

そもそも、レクチンにフォーカスしていますので、他の成分は分かりません。

そして、レクチン自体は医学的な有用性が高いので、中毒の有無に関して

積極的な発信をしていないというか、生食する人間はいません。

 

人間の歴史の中で、大部分の豆類の生食は中毒を起こすということが語られてきたのが大きいのだと思います。

 

でもです、そんなことは鳥飼にとってどうでも良いのです。

問題は、豆苗の豆(えんどう豆)を生食した鳥に害がないのか?なのです。

 

例えば、インゲン豆の場合、僅か数粒の生食で、人間は吐血、嘔吐等の重篤な中毒を起こします。

もし、体の小さな小鳥だったら短時間で絶命するハズです。

 

しかし、えんどう豆(豆苗の豆部分)を食べた小鳥に変化はありません。

当家のハルは過去に半分~1個程度を何度か食べています。

与えた訳ではないのですよ、勝手に食べてしまったのです。

もちろん体調に問題はありませんでした。

というか、鳥的には美味しいのだと思います。

(今は豆部分を食べられないようにしています)

 

レクチン(PHA)の中毒は短時間で大きな症状が出ますが平気ということは・・・・

えんどう豆のエンドウマメレクチン(PSA)の毒性は極めて低いと思われます。

 

だから、豆苗の豆部分(えんどう豆)を小鳥に食べさせて良いということではないのですよ。

豆類の成り立ちから考えれば、何かしらの悪い成分がある可能性を否定できないのですから。

それに通常は水に浸しているハズです。

2日も3日も水を交換しなければ、豆自体に問題が無くても外部が細菌に汚染されている可能性があるのです。

 

豆苗の豆部分(えんどう豆)でその程度ですから、豆苗(葉や茎)に有害なレクチンが含まれているというのは間違いです。ネット上では、豆苗は加熱しないとダメだという記事もありますが、当然、間違いです。豆苗は生で食べることができます。

 

下記に豆苗生産者のQ&Aのリンクを貼っていますのでご確認ください

→村上農園

村上農園のアナウンスも記載しますと

「えんどう豆のレクチンは毒性が低く、含有量も少ないことが分かっています。また、えんどう豆に含まれるレクチンは発芽する際に分解されるので、豆苗にはほとんど含まれていないと考えて頂いて大丈夫です。」

私の調べた結果と村上農園のアナウンスは一致しています。

信頼性はそこそこ高いと思っております。

 

 

次に行きましょう。

 

豆苗は発情を促進する?

これも、間違いです。

 

豆苗にはイソフラボン(大豆イソフラボン)が含まれていて、発情を促進するので与えない方が良いという記事がありますが・・・・

もう、メチャクチャな記事です(笑)

 

まず、イソフラボンは大豆に含まれているから、大豆イソフラボンなのです。

豆苗(えんどう豆)には含まれていません。

無知にも程があります。

 

ちなみに、大豆イソフラボンが発情を促進するって?

これも、エビデンスはありません。

 

大豆に入っている大豆イソフラボンが女性ホルモン(エストロゲン)と似た作用をするというのが発端でかつ混同して、鳥が発情しやすいと勝手に壮大な妄想を発信した方がいるのです。だいたい、大豆イソフラボン=女性ホルモンではないのです。女性ホルモンが鳥の発情を促進するというエビデンスもありません。1000歩譲って発情促進をしたとしても、それは大豆の話です。

大豆イソフラボンの入っていない豆苗には全く関係ないのです。

 

可哀そうな豆苗・・・・というか、

飼い主が間違った記事を真に受けて、豆苗を食すことが出来ない鳥たちが可哀そう。

人間的には豆苗は安くて、鳥的には栄養豊富で無農薬。

私的には最強の青菜なのだけど・・・

 

ネットの記事っていい加減なものが多いのです。

 

ちなみに、この記事を書くにあたって、製薬会社、公的サイト、学位論文、個人ブログ等々

多方面から情報を収集しています。

 

 

 

 

追伸

豆苗には甲状腺ホルモンの分泌を妨げるゴイトロゲンが含まれています。

しかし、マメ科の豆苗の葉や茎の含有量は超微量なので食べ過ぎにより甲状腺腫になることはないと言われています。

実際、当家の鳥たちは長期間、自由に豆苗を食べ続けていますが健康そのものです。

(ゴイトロゲンはアブラナ科の野菜<キャベツ、ブロッコリー等々>に多く含まれています)

更に言えば、当家のようにヨウ素の入った栄養補助食品を使っている場合、甲状腺腫に罹るリスクは存在しません。