突然ですが、鳥たちの視力検査をしていますか?
私はしています。
前記事にも繋がるのですが、当家のアキクサインコはルビノーなので赤目です。
赤目の正体は血管です。
メラニン色素が抜けているので、網膜の血管の色がそのまま見えてしまうのです。
また、アキクサインコの赤目の場合、先天的に視力異常が発生する確率も他に比べると高いので、
例えば、飛べない、物によくぶつかる、眼振等があれば、視力異常を疑う必要があります。
先天的な異常がなくても、赤目は強い光に弱いので視力が低下していく可能性があります。
ちなみに、人間の話ですが
暗闇でフラッシュを使って撮影すると、赤目になることがあります。
これは赤目現象と呼ばれています。
暗闇では瞳孔が開いています。
(血管の多い網膜が見えている状態です)
そこへ、突然、強い光(フラッシュ)が入ると、網膜の血管の赤が写ってしまうのです。
猫なんかもそうですよね、暗いと瞳孔が開くので黒目が大きくなり可愛く見えます。
でも、明るい場所だと瞳孔が収縮して、眩しさを軽減させているのです。
ここからは、推測と私見が入ります。
人工的に作られた赤目のインコは常に全開で光が入ってきます。
暗闇では問題がないと思いますが、昼間、特に直接日光を受ける状態ではメチャクチャ眩しいハズ。
例えるなら、暗闇の中にいる人間へ強い光を常に照射するようなものです。
赤目って可愛い、何よりルビー色の目が美しい・・・・って思うでしょ。
でも、それは人間の勝手な感情でしかありません。
目としては最悪です、多分。
だからこそ、飼い主が気を使ってあげなければならないのです。
当家の場合、日光浴はたまにしますが、時間は15分程度。
ロスト対策もありますが、鳥部屋のリビングのカーテンは常に引いていますので
アキクサ達に直射日光は当らない状態です。
話が逸れましたが、当家では常に視力検査をしています。
とは言っても、上とか、下とか、右とか、鳥がしゃべれる訳ではありません。
やり方は至って簡単。
その前に鳥の視野についてお話ししますと・・・また逸れます。
鳥の視野角は300~330度くらいあります。
ちなみにウサギは驚愕の360度。
ご存じ、人間は180~200度ですので鳥の視野角は圧倒的です、ウサギには勝てませんが(笑)
しかし、両目で重複して見ることが出来る視野角は20~30度程度しかありません。
殆どは左右分業、合わせ技で300度の視野角を確保しているのです。
一応、死角と言われている部分は、頭の真後ろになります。
ただ、鳥はじっとしていないというか、僅かに頭を動かすことでほぼ360度の視野を確保しています。
それでも、安静時、指を頭の後ろにそっと近づけてみてください。
視力に問題が無ければ、すぐ反応します。
次は後方右から、その次は後方左から。
そうすることで、左右の視力や視野を確認できます。
もちろん、気配を感じている場合もありますので、私はコミュニケーションのつもりで頻繁に行っています。
迷惑かな?
「指で指すな!怖いんだよ!」って思っているかな?
でもね、そうすることで、視力異常を早期に発見出来るのです。
そうすれば、飼育環境の変更を行い、少しでも安心して過ごすことが出来ると思うのです。
おわり