当家の文鳥のシルバはクチバシがありません。
家族が閉めたドアに挟まれて、クチバシを無くしました。
大切なシルバに大きな悲しみと苦痛を与えたばかりか
安楽死をするために病院へ連れて行きました。
馬鹿な人間のせいで、地獄の苦しみを与えてしまいました。
何度も記事にしていますが、事故後シルバはうつ状態になりました。
そんなシルバでしたが強制給餌を2か月続けたあと、自分で餌を食べる術を見つけました。
その後は完全に復活して、毎日元気に暮らしています。
(過去写真です)
でも、クチバシはないので、殻付きの餌や豆苗を食べることは
一生できません。
羽繕いは一応出来るのですが、換羽時のほぐしは家人が
手で行っています。
唯一の救いは、元気になったシルバが、事故の前と変わらず
唄い怒り、甘えてくれることです。
もし、愛鳥のクチバシが折れたり脱落したらどうしたらいいか?
私たちの経験を伝えたい、役立ててほしい。
そういう思いで昨年の5月に記事を書きました。
その記事は一貫して多くのアクセスを頂いています。
キーワード検索(あらゆる検索サイト)で「クチバシ 怪我」と入力すると、検索画面の1ページ目の
トップに私の記事が表示されるのです。その他のキーワードを使っても、概ね最上位に表示されます。
でも、これは良いことではないのです。
以前にも書きましたが、クチバシ、怪我、脱落等々のキーワードは興味本位で
入力しません。そういう状況(クチバシ脱落)になってしまったので、対処方法を
知るために検索するのです。
クチバシの怪我をしているインコやフィンチがたくさんいるということなのです。
実数でお知らせすると、月間のアクセス数は450~600を保っています。
重複やブログ内検索(これはほぼゼロ)を考慮しても、毎月400~500羽の鳥たちがクチバシの怪我を
していると考えてよいと思っています。
中にはインターネットをしない方もいるかもしれませんので、上記の数は減ることは
ないと思います。
クチバシの怪我の要因として考えると、当家のような事故はゼロに近いと思います。
なぜなら、通常は絶命するからです。
原因の8割、9割以上は喧嘩によるものだと思います。
そして、その喧嘩は異種間の喧嘩が多いのです。
異種間の喧嘩で被害に遭う方は大体、オーストラリア系です。
オーストラリア原産のインコ(オウム)で有名なのは、オカメインコ、
当家のアキクサインコもオーストラリアです。
そして、圧倒的な飼育数を誇っているセキセイインコもオーストラリアです。
少し検索すると、クチバシを折られたセキセイインコの記事がたくさん見つかります。
オーストラリア系のインコは、種子といっても草系の種子をメインに食べています。
広範囲を移動するため、翼や尾羽が長いのが特徴です。
メインは地上採食なので、足が細く歩くことを得意とします。
一方、他の大陸のインコでは、樹上採食を得意とするインコが多くいます。
そのインコ(オウム)たちは、足が太く器用で、飛ぶことより、木々の間で
生活することを得意としています。
また、硬い木の実を砕いたり、木の皮を剥いだりするため、クチバシが大きく
硬く、咬む力が強いのが特徴です。
自然界では絶対に合うことのないオーストラリア系のセキセイインコと
他の大陸のインコが合って、本気で喧嘩をしたら?
セキセイインコの小さく柔らかいクチバシは一瞬で咬み切られてしまいます。
猫がチーターにかなう訳が無いのです。
ウチの子は大人しいから大丈夫?
賢く強大な力を持っている人間から見れば、愛鳥はかわいく大人しく見えます。
でも鳥同士で見れば、そんなハズはありません。
好奇心の強いセキセイインコが何も知らずにちょっかいを出したら?
日頃は大人しいインコの虫の居所が悪ければ?
セキセイインコが被害者で、他の大陸系のインコが悪者という記事ではありません。
足が器用で明るく、よく懐いて可愛いインコを見ていると、羨ましく思うこともしばしばです。
あえて悪者を挙げれば、
怪我をするような喧嘩をさせた飼い主さんだと思います。
自分のことは棚に上げています、すみません。
もし、喧嘩で上のクチバシだけではなく、下のクチバシがなくなったら・・・・
残された選択肢は一生強制給餌(1日3回以上)を続けるか安楽死しかないのです。
昼間、鳥だけになる環境のご家庭は安楽死をするしかありません。
そんな恐ろしい状況にならないことを・・・・・心の底から思ってしまいます。
追伸、
サザナミインコのように大人しいインコもいますが、セキセイインコと
他の大陸のインコを多頭飼いされている場合は・・・
本当に大きなお世話ですが・・・
弱い方を守ってほしいのです。
シルバの件は理由は違いますし、そもそも私たちが全部悪いのです。
でも、クチバシを無くした鳥を側でずっと見てきたのです。
人間の後悔は鳥の役には立ちません。
辛い思いをするのは鳥本人なのです。
守ってください、お願い致します。