ヘアワールド2018見本市編①~守れ!メイドインJAPAN!!~ | 飛田恭志の『かゆいとこないです』

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『向き・不向きより、前向き』

下町の理容師の日常をつづっていきます。

「これからの理美容業界ってどうなるのかなあ~」って思った時の一つの指針として、『見本市を定点観測する』というのも重要かと思っています。

世界の中でも、確かに日本はヘア&ビューティー業界では最先端ではありますが、そこにあぐらをかいてしまうのはアホというもの。

疲れ切った足ではありますが「ワールドトレンドを定点観測」というテーマと使命感を持って、空いた時間にグルグル回ってみます。

 

まずはこれ。

かみそりシザース(; ・`д・´)
カミソリなのか、ハサミなのかよくわからないこのハサミ屋さん。

年々デカくなっていきますが売っているのはもちろん欧米の方です。
なんか惜しいですよね(^^;)
 

そして、これも惜しい!

ましろシザース!
ギリギリ日本語には無い感じ!

そして!!
ちょっとわかるようなわかんないような、「知り合いの日本人にちょっと聞けば、もうちょっとこう、あったんじゃねえかな…(-_-;)」とツッコミたくなるような”ビミョー感”。

 

とにかくですね、日本刀の伝統を受け継ぐ日本のハサミは世界一優秀である、と世界中で認知されている、とてもリスペクトされているということなのですね。

海外の普通のハサミは↓こんな感じ。

大体2000~3000円ですね。

 

たしかに一度は「なんか派手なハサミ欲しいな~」と思うこともありましたが、さすがにヒョウ柄とか…(-_-;)大阪のおばちゃんにはもってこいでしょうかね。

 

 

海外の、良いハサミでもこのくらいです。

7000~12000円くらいですね。

これが、made in JAPANと銘打つだけで5~6万になります。

↑それこそまさに「タカイシザー」

 

それほどメイドインJAPANのパワーはすごいということです。
 

これはまじめな話ですが、いま、日本のハサミメーカーはしっかりタッグを組んで「正真正銘のメイドインJAPAN」を守らないと、この海外のリスペクトだけどウソメイドインJAPANの数とパワーに飲まれてしまう気がしてなりません。

 

数が作れないとか、職人を育てるなどなど、いろいろな問題はあるんでしょうけどね。

 

リスペクトなのはわかるんですけど、もし本物より偽物がいい思いしてたとしたら、「なんかバランス悪いよなあ~(-_-;)」と思うだけなのです。

 

 

ちなみに、手に取って裏スキとか見てると嫌がりますし、
写真を撮ろうとすると「NO~!( `ー´)ノ」と怒られます。

 

 

ここまでは昨年までも感じていた流れなのですが、今年になってこれは初めて見ました。

 

日本でも「日本カミソリ」などを勉強される方が多くなってきているようですが、海外でも出ましたね。

いわゆる本レザー。
オールドバーバースタイルからの流れでしょうね。
砥石も名倉も売ってませんでしたが、ちゃんと研ぐのでしょうか?(笑)


ファッション感覚で持ってるだけの気もしないでもありませんが(^^;)

ただ、こんくらい世界でもBARBERブームだということです。
「どうせ流行りもんだろ?」と過ぎ去るのを眺めてるよりは、無理ないレベルなら流行はしっかりおカネに変えて、しかも楽しんじゃう。

そんなBARBERライフはいかがでしょうかね。

 

全国の理容師よ。
美容師ブームで砂をかむような思いをしたのなら、このブームを楽しまなければ何のブームで楽しむんですか?

 


このBARBERブーム。
もう少し乗ってみてもいいみたいですよ。


次回も見本市を回りますよ(。-_-。)
飽きないでね(; ・`д・´)