-とある病室-
カエル顔の医師「うむ。凄い回復力だねえ、なにも薬も投与してないのにねえ・・・。そこの常連イマジンブレイカー以来の凄さだねえ。」
上条「せ、先生?それじゃ俺が怪我しすぎのアホみたいじゃないですか?」
絹旗「いや、当麻は実際超怪我しすぎです。今は私がいるから多少ましにはなったものの・・・。」
カエル顔の医師「ま、明日には退院できるだろうね。ではお大事にね。」
高畠「ははは。ありがとうございます。」
白井「ありがとうございますの。」
高畠(まさか、師匠から持たされていた秘薬で回復したなんて言えねえしなあ。)
白井(あの先生、本気で解析に回しそうですものねえ。)
土御門「しかし、高畠が陰陽師とはにゃー。その眼の清明紋で一発でわかったぜえ。しかし、あんな最上級の破壊術式をぶちこむとは驚きだにゃー。」
高畠「お前やけに詳しいよな。風水の専門家ってそこまでわかるのか?」
土御門「ま、俺の使う術式は陰陽式術式だからにゃー。」
高畠「な!?お前も陰陽師なのか?」
土御門「違う違う。俺は魔術師。俺が使うのは陰陽師の術式に似せた魔術。つまり、陰陽師の術式のもどきみたいなやつだにゃー。高畠の正式な陰陽術とは違うぜえ。」
高畠「なるほどな。」
今現在、この病室には白井・御坂・佐天・初春・固法・上条・絹旗・土御門が来ていた。
御坂「ねえねえ黒子?」
白井「なんですの?お姉さま?」
御坂は部屋全体に聞こえる声で言った。
御坂「あんた、結局高畠さんとは関係発展したみたいね。」
白井「え゛?」
佐天「ええ?白井さんそれってどういう?」
白井「いえ、ナンノコトデスノ?」
白井は何とかしらを切ろうとしたが。
上条「おいおい、高畠?まさか白井と付き合ってんの?」
高畠「え?い、いや」
土御門「なに?そりゃビックリだぜえ。」
高畠「いや、ちょっとまっ」
絹旗「超おめでとうございます。」
高畠「ちょっと待てって。」
上条「おいおい、まさか違うってか?」
佐天「本当なんですか白井さん!?」
白井「い、いえあの。」
高畠「く、黒子?」白井「の、望さーん。」
ほぼ同時に2人は助けを求め互いの名を呼んでしまった。
固法「あら、息ぴったりね。」
初春「お二人ともお顔がリンゴみたいですよ?」
御坂「ほらほらもう認めちゃいなよ?」
白井「まあ、いいですわ。別に隠すつもりもありませんでしたし。ねえ望さん。」
高畠「そ、そうだな。」
白井「確かに私たちは付き合ってますわ。」
その途端部屋はわーと賑やかになった。
初春「わー!おめでとうございます!177支部の最強コンビですね。」
固法「まったく頼もしいわね。」
土御門「くー、お前も抜け駆けか高畠?羨ましいぜよ。」
上条「俺らみたいに幸せにな。」
上条は絹旗を抱き寄せる。
絹旗「もう当麻ったら。」
佐天「そんなあ。」
初春「まあまあ佐天さん。」
御坂「高畠さん、気をつけてね?この子、すっごいベトベトしたスキンシップする変態だから。」
高畠「え、そうなの?」
白井「そ、そんなことありませんの!」
御坂「えー?そうだったっけ?ねえ、初春さん?」
初春「たしかあ」
白井「うーいーはーるー?」
初春「す、すいません。」
そんなかんなでその日一日を終えた高畠と白井であった。