とある外伝10 | とある作者のブログ

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ーセントラルパークー
サーシャを始めとする調査員達は物陰に身を潜め、敵を観察していた。

土御門「いま着いたぜよ。あれか?ステイル?」

ステイル「ああ、あの一番奥にいるのがどうやらこのグループのリーダーだ。そしてあの術式の発動者だ。」
ステイルは赤の魔術陣を指さして言う。

土御門「さて、全員集まったことですし、突撃しますか!」

一同「了解。」

ザッザッ
調査員が敵の目の前に姿を現した。

敵ボス「おっ?調査員のおでましだ。おい、お前らいけ!」
約30人のスキルアウトと魔術師が5グループに別れ動き出した。
戦闘開始である。

ステイル「イノケンティウス!」

イノケンティウス「うおおおお!」

神裂「はああ!」

敵「うあああ!」
ステイルは火で、神裂は大太刀で敵をなぎ倒していく。

サーシャ「天にありし氷結よ、このものたちに雨を。」
空中から無数の氷の牙が敵目掛けて突き刺さる。

高畠「忍法、風心直下の術!」
凄まじい風が敵を襲う。

アニェーゼ達、天草式もなかなかの奮闘をしている。
高畠はステイルがライフルで狙われてることに気がつく。

高畠「ステイル!危ない!」

敵スキルアウト「もらったぁ!」
ドォン!銃弾はステイル目掛けて飛んだが、あっけなく高畠の小太刀に切られ、スキルアウトのライフルは銃口にくないが突き刺さり使用不能に。

ステイル「すまない!」

高畠「かまわねえって!」

数十分したときには残るはボスひとりになっていた。

神裂「さて、切ります!」
とボス目掛けて切りかかったが、見えぬ盾が神裂の剣を弾いた。

ステイル「食らえ!」
ステイルの炎もボスには当たらず、消えてしまう。

土御門「ど、どうなってやがる?」

敵ボス「私はそう簡単には倒せませんよ?ははは。」

高畠「今から、どんな術式が奴にかかっているか解析します。」
カッ!高畠の左目の星が光った。

高畠「解析できました。僕があの術式を解除しますから、解除した瞬間、奴を叩いてください。」

一同「了解。」

高畠「その複雑な糸たちよ、解かれ解放されよ!」

敵ボス「ん?なんだ!?」

高畠「解放しました!今です、やつを叩いてください!」

神裂「はあっ!」
ボコっ!敵ボスはたおれた。

土御門「さってと、後は…」

ステイル「あの赤の魔法陣がなんの効力を持つか知ることだ。」

高畠「解析できました。あれは巨大な爆破術式です!一刻も早くしないと、学園都市が焼け野原になりますよ!」

ステイル「しかし、どうやって…」

サーシャ「あんな巨大な魔法陣どうすれば?」

アニェーゼ「くっ!」

高畠「僕がやりましょう。」

土御門「できるのか?」

高畠「ああ、陰陽道の破壊術式の中でも高位の破壊術式を全力で打ち込めば問題ない。」

土御門「じゃあ、頼むぜぇ?」

高畠「我が名に付きし陰陽の力よ、今、全の力をここになせ!」
パアアアア!高畠の身体が白い光に包まれた。赤の魔法陣の上に星のルーンが刻まれた青の巨大な陣が現れた。

高畠「うっ!」
ビシャッ!高畠の腕から血が飛び出た。

サーシャ「大丈夫ですか!?」

高畠「だ、大丈夫。必ず成功させるから。」

高畠「その邪悪な赤き陣に光よ!」
キュッ、ドオオオン!高畠の青の陰陽道の陣から光線が降り注ぎ、赤のルーンは消滅した。高畠の体からの大量出血と叫び声と共に。


ー上条家ー
上条「なんだありゃ!?」
上条達も高畠の陣が赤の魔法陣に光線を当て、破壊するところを見ていた。

白井「まさか、望さん!」
ヒュン

初春「あっ、白井さん!」


タッタッタッタッ
白井はセントラルパークに向かって走っていた。なにか嫌な予感がしたのだ。
そしてセントラルパークに着いた白井が目にしたものは、体の至るところから出血し、血だらけで地面に伏している高畠の姿だった。仲間とみられる人達がみな高畠の元へ集まっていた。

土御門「あ、白井ちゃん…。」

白井「う、うそですの、そんな、望さん…望さーん!」
夜のセントラルパークに白井の泣き声と救急車のサイレンが虚しく響いていた。


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