ー御坂と白井の部屋ー
白井「はぁ…」
御坂「…」
白井「はぁ…」
御坂「…」プルプル
白井「はぁ…」
御坂「んもぉー!!なんなのよ黒子!さっきっからはぁはぁと!」
白井「もう私どうしたよいのかわからないんですの…」
御坂「なにがよ?」
白井「…」
御坂「…!高畠望。」
白井「!!!///」
御坂「黒子ぉ~?顔真っ赤よぉ?」
白井「え、あ!夏だからですわ!」
御坂「今、12月よ…。」
白井「うあ。」
御坂「あんた、あの人のこと好きなんでしょ?」
白井「ななな何故そのようなことに?」
御坂「違うの?」
白井「別に私はあの方のことなど…。」
御坂「ふーん。じゃ、佐天さんをあの高畠さんとくっつけるのに協力しよっかな~♪佐天さん、あの人のこと好きみたいだし。」
白井「そ、それはダメデスノ!うあ///」
御坂「ほおーら、当たりじゃない!で、どんなところが好きになったのよ?」
白井「はぁ、もう観念しますわ…。あの方普段は普通の高校生してますが、実は見えない優しさがあるんですの。それに支えてあげたい辛い過去もお持ちのようで。」
御坂「それに救ってくれた救世主だもんね~。」
白井「う///まぁ、そうですの。」
御坂「うーん、ならそのお礼とかで遊園地とかに誘ってみたら?あの人色恋沙汰はさっぱりそうだし、意外と簡単に承諾してくれるんじゃない?」
白井「そ、そうですわね。じゃあ明日にでも。」
御坂「がんばー」
ー翌日、ジャッジメント177支部ー
今日もここに初春・佐天・御坂・白井は集まっていた。高畠はまだ来てない。
御坂「そうそう、今日は皆に発表する事がありまーす!」
初春「なんですか?御坂さん?」
御坂「実はね~、黒子に好きな人が出来たのよ~。」
白井「お、お姉さま!」
個典「ああ、高畠君でしょ?」
初春「まぁ、そうですよね~。」
佐天「…っえー!!!」
御坂「あれ、ジャッジメントの皆は気づいてたの?」
初春「当たり前じゃないですかー、ねぇ個典先輩?」
個典「まあね。」
白井「あ、あのいつ頃から?」ダラダラ
初春「まぁ、なんとなく?最近から気づいてましたね。」
佐天「うう…」
初春「佐天さーん、白井さーん、頑張って下さいね~♪」
佐天・白井「負けませんからね!」
ガチャ
高畠「なにが負けないって?」
白井「うわぁぁぁ!」
ドゴンッ!
高畠「うっ。」
高畠「な、なにごと?でしょうか?」
床に白井の肘てつを食らって倒れる高畠が聞く。
白井「ななな、なんでもないですの!」
佐天「あああ、大丈夫ですか?」
白井「あっ…」
佐天がここぞとばかりに高畠を介抱する。
高畠「だ、大丈夫大丈夫。はは。ありがと佐天さん。」
佐天「いえいえ//」
御坂「黒子ぉ~。負けてるわよ~。」
白井「べ、別にいいんですの!」
高畠「???」
ー帰り道ー
白井と高畠は2人になって帰っていた。
白井「あ、あの高畠さん!」
高畠「ん?なに?白井さん。」
白井「明日ってなにか予定ありますの?」
高畠「うーん、特には無いなぁ。」
白井「あの、では、いつぞやのお礼ということで、学園都市のアミューズメントパークにでもご一緒しません?」
高畠「あみゅーずめんとぱーく?なにそれ?」
白井「あ、高畠さんは忍びの出身でしたわね…。まぁ、簡単にいうと遊ぶ公園ですの。」
高畠「なるほど、遊び場か。うんいいよ。」
白井「では、明日10時にアミューズメントパークの前で。」
高畠「了解です。」
ーその夜とある通りー
魔術師A「…」
ガサガサ
???「第一の質問ですが、そこで何をしているのですか?」
魔術師A「!」
魔術師Aは逃走を図ったが。
???「地よ我の名に従い敵を討て。」
ズコオオオ!地面が突然牙の様になり、魔術師Aを襲う。
魔術師A「うわぁぁぁ!」
魔術師Aの姿は跡形もなく消えた。
パチパチパチ
???「ー!」
高畠「いやー、流石ですね。」
忍者装束の高畠は電柱の上から地面に着地する。
高畠「流石は名だたるロシア殲滅白書の戦闘シスター、サーシャ=クロイツェフさん?」
サーシャ「第一の質問ですが、あなたは誰ですか?そして何故私の名を知っているのですか?」
高畠「今回、学園都市を狙っている謎の組織の目的の解明及び場合により組織の壊滅を命じられた者。つまり、あなたと同じ任務で動いてる忍びです。」
サーシャ「なるほど。つまりあなたが高畠望だと。」
高畠「ええ。で、今の魔術師はなにを?」
サーシャ「第一の回答ですが、何をしていたかはわかりません。」
高畠「そうか…。ん?」
高畠の直感に何かが走った。
突如、炎弾がサーシャ目掛けて飛んできた。
サーシャ「あっ…」
サーシャは完全に反応に遅れた。
が、
高畠「危ない!」
高畠がサーシャに飛びかかったため、炎弾はサーシャには当たらなかったが、高畠の肩を掠めた。
高畠「大丈夫か?サーシャさん!?」
高畠とサーシャは体勢を立て直す。
サーシャ「第二の回答ですが、問題ありません。ですが、あなた肩に怪我を…。すみません。」
高畠「いや、大丈夫だって。ちょっと、場所を移動しよう。」
ーとある公園ー
高畠「いっつつつ。」
高畠はコンビニで買った消毒液と絆創膏で手当てをしていた。
サーシャ「面目ないです。」
高畠「気にするなって。」
サーシャ「第三の質問ですが、何故あなたは私を庇ったのですか?普通、自分の身は自分で守るもの。すなわち、あなたは私を守る必要はなかった。なのになぜ?」
高畠「サーシャも白井さんと同じようなこと聞くな。あのな?サーシャはこれから俺と任務にあたる大事な仲間だ。仲間を見殺しにできるわけないだろ?」
サーシャ「しかし…まだ、出会って数分も経たない相手を命懸けで助けますか、普通?」
高畠「ああ。時間は関係ないよ。サーシャだって命を宿した1人の人間だ。その上、まだまだ人生を過ごす時間を持った少女。そして、俺の仲間。そんなサーシャを助けないわけないよ。」
サーシャ「馬鹿です。あなたは馬鹿です。」
高畠「そうかもね。」
サーシャ「でも、そんな馬鹿は嫌いじゃないです。」ニコッ
高畠「えっ?」
サーシャ「あっ、もう、手当て下手ですね。私がしますよ。」
高畠「お、ありがとう。」
サーシャ(初めてです。私を戦いの駒としてではなく、1人の人間として見て、接する人は…。)
サーシャ「完了です。」
高畠「お、ありがとう。手当て上手いな。」ニコッ
サーシャ「いえっ、それほどでも…(い、いつもこんな笑顔振りまいているのでしょうか?)///」
高畠「じゃ、またその時に…、とはいこれ。」
高畠は一枚のお札をサーシャに渡した。
サーシャ「第四の質問ですが、これはなんですか?」
高畠「それは通信用のお札、それに話しかければ、俺のお札に声が届く。なにかあったら連絡してくれ。」
サーシャ「了解です。」
そうして、2人は家路についた。
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