今日も空から雫が落ちる

心地よい匂い 静かな音

僕はこの季節が 大好きだ


雨が降ると あれほど賑やかだった世界が

たちまち静まりかえる

雨の日に姿を消すあいつら

こんなにノスタルジックな季節はないのに


僕は生まれる前も 生まれてからも

ずっと水の中にいた

雨の季節は 幼い頃の記憶を呼び起こす


ひとり 水を探して旅をした

日照りのときは 焼けつくようだった

そんなとき 空から降る雨


雫を浴びて 生き返った

それは命の水

生まれる前から 生まれてからもずっと

探していた あの記憶


気まぐれな空がもたらすノスタルジックな雨

優しく身体を潤してくれる


雨が降るたび 僕はぬれて思い出に浸る 


ノスタルジックな記憶

僕の命





1匹の蛙が語る物語