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落語探偵事務所

落語・講談・浪曲、映画、囲碁・将棋、文学、漫画、その他備忘録を兼ねて綴ります。読みたい本、観たい映画、聴きたい落語、並べたい名局、たくさんあります。書き過ぎでネタバレするかもしれないのでご注意ください。

午前中、映画『父親たちの星条旗』アメリカ、2006年、を観ました。 


12年前の公開時に話題になっていることは知ってはいたものの、多忙で興味が湧きませんでした。
この8月になってから終戦記念日が近づいてから、ふと本作と『硫黄島からの手紙』とを合わせて観ようと思い立ちまして、鑑賞しました。

この映画についての予備知識は「硫黄島の戦いをアメリカ側から描いた」ということだけだったので、硫黄島に星条旗を立てた米兵たちの中で生き残った3人が戦時国債キャンペーンに利用される中で、様々に苦悶し葛藤し戦後も生きる、というストーリーに驚きながらも見入りました。

3人と、戦死した米兵の家族たちが、それぞれこの戦争への出征や家族の戦死の意味を、どうやって総括して納得させていくのか、というところにテーマを持って行っていく…。
これがクリント・イーストウッドたちの真意なのかなと推量しましたが、どうでしょうか。

興味深かったことは、戦場での米兵たちの意識の描き方は「敵と酷い戦闘をしている」ということであり、「日本兵・日本軍と戦っている」ということをほとんど感じさせないことでした。

アメリカ本国で英雄視される3人のフラッシュバックによって硫黄島の激戦と凄惨なシーンを描くことで、時には表現を和らげて、または時には衝撃的に表現するという手法も良かったです。

『硫黄島からの手紙』もやはり観なければいけませんね。