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落語探偵事務所

落語・講談・浪曲、映画、囲碁・将棋、文学、漫画、その他備忘録を兼ねて綴ります。読みたい本、観たい映画、聴きたい落語、並べたい名局、たくさんあります。書き過ぎでネタバレするかもしれないのでご注意ください。


映画『の・ようなもの のようなもの』日本、2016年、を観ました。
30年以上前の落語物映画である『の・ようなもの』(1981年)の続編です。
2年前の公開時に観たかったのですが、都合で叶わず、今回ツタヤでDVDを借りました。

ストーリーをネタバレしない程度に述べると…
主人公は松山ケンイチ演じる前座の志ん田。
師匠である志ん米(尾藤イサオ)の家に住み込み中。
志ん米の師匠である志ん扇の13回忌に一門会を開催することになり、志ん米の弟弟子で落語家を廃業した志ん魚(伊藤克信、『の・ようなもの』の主人公)を探すよう志ん田は志ん米から命じられて…。

前作はとても不思議な映画でしたが、これもまた不思議な映画でした。
日頃緊張感でいっぱいの人でも、肩の力が抜け落ち、のんびりした気分になります。
観たからといって生きる気力が湧く訳ではないのですが、日頃の怒りやピリピリが消え去ると思います。

なんというか、落語を聴き過ぎて無気力になってしまう感じ、に似ています。

志ん田は一門会で志ん魚が作った「出目金」という新作落語を演じるように師匠から命じられ稽古には励むのですが、松山ケンイチの稽古するシーンが印象深かったです。
この「出目金」は古今亭志ん五師匠(当時は古今亭志ん八)が作った新作落語で、私はまだ聴いたことはありませんが、この稽古シーンをみて「この噺は絶対に面白いはず。聴いてみたい」と思いました。

今度は前作と本作を立て続けに観てみようと思います。

落語ファンにはもちろんのこと、落語にそれほど興味のない人にも、お薦めの作品です。