宇和島の菓舗・百波の「伊達侯」を通販で購入しました。宇和島藩主伊達家の風格を表現した和菓子とのことです。


 仙台藩主・伊達政宗の長男秀宗が1614年に宇和島十万石初代藩主となります。明治維新まで九代続きますが、仙台藩との確執や自藩のお家騒動など藩政はかなり厳しいものでした。





 その中で5代村侯(むらとき)は中興の祖と言われ、8代宗城(むねなり)は越前の松平春嶽、土佐の山内容堂、薩摩の島津斉彬らと共に幕末の幕政に貢献し“四賢公“と称されています。


 風格のある藩主となると8代宗城のことかなと勝手に想像しながら「伊達侯」をいただきました。





 「伊達侯」は伊達氏の家紋“笹に雀“を写した包み紙を用いています。箱の表に記された菓銘「伊達侯」も風格のある書体で表されており期待に胸が躍ります。





 蓋を取ると10個のもなかが整然と並べられております。一般的なもなかに比べてやや小ぶりの長方形のもなかです。




 もなかの皮は通販のせいかパリパリ感は薄く月並みですが、餡は十勝産のとよみ大納言小豆を氷砂糖と和三盆で煮込んだとあって、その馥郁(ふくいく)とした香と上品な甘味は感無量の美味しさでした。







 地方の隠れたもなかの銘品をいただく機会に恵まれ幸せな気分になることができました。ごちそうさまでした❤️❤️❤️