母の日に妻の元に息子から出雲・坂根屋の「ひとくち上生菓子詰め合わせ」が届きました。12個のミニ生菓子が並べられており、美しさと共に美味しそうでしばらく眺めいってしまいました。





 私が余りに見つめたからでしょう、妻からいくつか食べて良いとのお達しをいただきました。慎重に検討した結果、石竹、五月晴れ、若鮎の三点のお裾分けが叶いました。


 「石竹」は白餡の表面を小豆で固めた鹿の子にカーネーションの同属である石竹の花をあしらったもので、母の日らしいお菓子に仕上がっています。





 「五月晴れ」はゼリーと淡雪の二段構成で、ゼリーの中に初夏の草花の姿が埋め込まれています。初夏の風を感じさせる一品です。





 「若鮎」は清流を遡上する若鮎を描いた練り切りでその描写は見事です。昔、四万十川で一度だけ経験した友掛けを思い出しました。





 いずれも2センチ四方の小さなお菓子で、手の込んだ姿を作り上げる作業はさぞかし緻密なものかと感心させられます。味わいもそれぞれ独特で幾つでも美味しくいただけます。


 あと何個お裾分けがあるのかなと微かな期待を抱きながら味わいました。