「おひなまつり」3点セットの3個目が「桜花舞ふ」です。俳句の上五あるいは下五に使える美しい言葉です。菓銘が美しいと食べる前からワクワクします。


 「桜花舞ふ」の包み紙は周辺から中心に向けて、桃色、白、緑とグラデーションで色が付けられており、包むと桜の花びらに見えます。よく見ると、白地の部分には散っている花弁が小さく薄桃色に描かれており、芸の細かさに脱帽です。更にその中心には花柱まで立っています。





 注意深く包みを解いていくと、里芋状に包まれた物体が現れます。二枚目の包み紙は結構硬く剥がしていくのに難渋しました。でも、何が出てくるかワクワクしながらの作業です。





 現れたのは淡い桃色のゼリーで覆われた球体です。表面はすじ状の隆起が数本縦に走っており、色彩に変化を付けています。





 割ると白餡がゼリーで覆われているのが分かります。餡の中には細かく刻んだ桜の葉が練り込まれています。口に入れると花の香りが漂い、プリプリしたゼリーとしっとりした餡の食感が快いです。しっかりした甘さが口中にひろがります。





「こりやー、うまい‼️」と思わず声が出てしまいました❤️