源吉兆庵で「清水かげ」を購入しました。さて購入したものの菓銘の意味が分からず、久しぶりに辞書を取り出していろいろ調べた結果、以下の俳句にたどり着きました。
口紅粉を忘れてすずし清水かげ
加賀千代女
この句から取られたかどうか分かりませんが、夏の盛りに一時の涼を感じることのできる和菓子なのでしょう。
頑丈な包紙を開けると、屋根型の羊羹が現れます。この形何か意味があるのかとしばし眺めますが思い当たりません。
よく見ると羊羹の中に小さな白っぽい影があります。羊羹が清水、中の白いわらび餅が影なのでしようか。
羊羹は適度の硬さで、甘さも程良く美味しいです。わらび餅の存在感はほとんど感じられず、まさに影の存在です。
凝った商品名の割に、よく分からないコンセプトの和菓子でした。