おれのアパートの庭には、可愛らしい4本の桜の木があった。
去年の5月25日のブログ『100年後の桜の名所』に登場した、あの桜の木たちだ。
約1年間庭で育てて、小さいながらも立派な花を咲かせている。
4月17日は、愛着が湧いて別れ難いこの桜の木たちを、大地へ植えに行くことから始まった。
4本共何とか一緒に乗車。
運転席まで枝が伸びているから、カーブの度に枝が顔をバサバサと撫でてくる。
こんなドライブは初めてだ。
植える前にちょっと寄り道。
度々ブログにも登場していた同居人のSさんと、今日入籍をするんだ。
これでSさんは、これからはYさんになった。
これからもよろしく頼むよ。
ふたりと4本は、お気に入りの場所に到着。
ここは『虹呼びの滝』。
この木はいつか谷の向こう側まで届くのだろうか。
今から植える桜の木も、こんな風にたくましく育つといいな。
日当たりも景色も最高の場所。土の上にやっと立つことができた。
おれ達が死んだ後も、4本仲良く生き続けますように。
じゃあ、またね。
次は花見。
仙台の桜の名所、榴ヶ岡公園。
人の多いところが苦手で今まで敬遠していたけど、こっちに用事があったから来てみた。
空気はあまり良くないし、やっぱり人が多過ぎる。
でもだからこそ、本当にたくさんの人たちの記憶に残り、本当にたくさんの人たちの心を育ててきたのかも知れない。
山にひっそりと咲く桜と、どっちが幸せなのだろうか。
上ばっかり見ていたら、踏み潰してしまいそうだ。
おまえに至っては、初めましてだな。
なんて立派な枝垂桜。
まわりのビルよりも、ずっとずっと年を重ねているんだね。
この樹なんて樹齢280年だって。
人の成せることなんて、ほとんどが一瞬の出来事なのかもね。
それでも必死に生きるって、なんて素晴らしいんだろう。
疲れることもあるさ。
でも、きっと何かが助けてくれる。
桜と同じくらい大好きな木蓮も今、生きている。
4月17日も、もう夕方だ。
じゃあ、また来年会いに来るよ。
次はクリネックススタジアム。
今年からうちの旅館もスポンサーになったから、チケットをもらった。
不思議とスタジアムは、夕日がよく似合う。
始めは三塁側にいたけど、応援が凄すぎてついていけなかった。
マイペースで見たかったので、一塁側に移動した。
この前も来て思ったけど、鉄平選手はすごい人気。
三塁側はこの有様だ。
負けちゃったけど楽しかった。
そんな4月17日でした。