今夜はこの曲で、少年の記憶を | 風に吹かれて行こう!

風に吹かれて行こう!

~世界のてっぺんに辿り着けるぜ!~

おれの通っていた高校は、家から片道10km。


暑い日も寒い日も、雨や雪が降っても、どんなに風が強くても、毎日チャリンコで通学していた。




この曲を聴くと、高校生のときに、大好きだった子にフラレタ日のことを思い出す。


それは、何回かあったフラレタ日の内の、第一回目のことだ。





高校からの帰り道、読んだその子からの返事の手紙を、ブレザーのポケットに入れたか入れないかのうちに、もうがむしゃらにペダルを踏みだしていたような気がする。


その日は折り良く、ドシャ降りだった。



雨の音しか聞こえない灰色の中で、傘も差さずにわめき、叫んで、泣きながら、チャリを漕いだ。


叩きつけられた雨粒が煙るほど激しく降る雨が、そんな姿で国道の脇を突っ走るおれを、世間から優しく隠してくれていたように思う。





この曲を聴くと、そんなとある少年の日の出来事が、ふと思い出される。



と言う訳で、今夜は『THE YELLOW MONKEY ~バラ色の日々~』。





追いかけても 追いかけても 逃げて行く月のように
指と指の間をすり抜ける バラ色の日々よ

バラ色の日々を 君と探しているのさ
たとえ世界が行き場所を 見失っても

汚してしまったスパンコールを集めて
真冬の星空みたいに 輝かせよう


雨の中を 傘も差さずに走るのは
過去の悲しい思い出のように 大事なような‥
だけど 茨が絡みついて 運命はイタズラ
乾いてしまうのは 寂しいね


追いかけても 追いかけても 逃げて行く月のように
指と指の間をすり抜ける バラ色の日々よ


雨の中を 何も見えずに走るのは
とても深く生かされるのを 感じたような‥
だけど 茨が絡みついて 偶然の生贄
試されているのが 悔しいね


それでも あの時感じた夜の音 君と癒した傷の跡
幾つもの星が流れていた 慰めの日々よ

砂漠の荒野に倒れても 長い鎖に繋がれても
明日は明日の風の中を 飛ぼうと決めた

バラ色の日々よ バラ色の日々よ


そう 満たされ 流され 汚され
捨てられ 騙され 心まで奪われ


I want power
I want flowers
I want a future
I want pleasure
I'm just a dreamer
Are you a believer?
Are you a believer?