猫の世界
久しぶりの
雨が降ると
一番喜ぶのは
丸い大きな壺を
棲家にしている
メダカたちである
猫のチャコが壺に
顔を近づけて水を
飲もうとすると
チャッカリと水草に
隠れてしまう
チャコも俊敏なメダカには
太刀打ち出来ないようだ
猫の世界も一筋縄では
行かなくなっている
我が家では<茶虎>の子の
チャコを家付き野良猫として
飼っているつもりだったが
途中から住み着いた
白足袋の猫が
チャコを追い出して
自分の陣地にしようと
しているのが見て取れる
苦肉の策として
最低限の餌は与えるが
我が家ではチャコが主役で
二匹も飼うゆとりがないと
白足袋に分からせようとするが
今度はチャコの何メートルか
後ろにピッタリ張り付いて
餌にありつこうとする
凄まじい執念である
民家は沢山あって
一匹の猫なら世話を
してくれる家も
見つかりそうなのに
引っ掻きあいをしても
チャコから絶対に
目を離さない
呆れるほどである
雨の中チャコが縁側で
丸くなって寝ている
その3メートル後ろに
白足袋が確り目を開けて
チャコを見張っている
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