10月17日の午後1時半に博多駅に到着。博多座のある中洲川端まで地下鉄で向かう前に,博多駅地下の1番街で軽く腹ごしらえをしました。観劇前なので「因幡うどん」で,博多名物のコシのないうどんを頂きました。羅臼昆布と島原の煮干しいりこ,大分の醤油で丁寧に作られた出汁の味の染み込んだ柔らかいおうどんでした。博多のうどんは「だしを食べる」と言われているそうで,コシの強さにこだわる讃岐のうどんとは一線を画しています。個人的にはかつおだしの風味が強烈な名古屋のきしめんが好きなのですが,博多商人の伝統に裏打ちされたうどんの味を堪能できました。ちなみに店名の「因幡」の由来は,かつて黒田藩の重臣であった衣笠因幡景延の屋敷のあった場所(現在の天神一丁目)が福岡市因幡町であった時代に,因幡町商店街でうどん屋を創業したことが縁になっているようです。鳥取県の因幡の国とはまったく関係なさそうでした。