首都圏のJR東日本と東京メトロ,私鉄の一部で3月18日から鉄道料金が一律で「10円」引き上げられた。駅や車両のバリアフリー化や転落防止のためのホームドアの設置のために使用されるとのこと。確かに駅のホームドアの敷設はなかなか思ったように進んでいない現状を考えると,運賃に10円程度の協力金が上乗せされることに異存はない。JRはともかく私鉄の駅はホームの幅が狭いうえに,特急列車や快速が通過するため危険を感じることが多い。バリアフリー化のための料金上乗せの流れはJR西日本や関西の私鉄にも徐々に波及しそうである。
一つ疑問に思うのは,バリアフリー化やホームドアの設置がほぼ全路線で完了したら再び運賃は元どおりに戻るのだろうか。なんとなく最近の電気料金の高騰や職員の待遇改善の流れを考えると,なし崩し的に実質的な運賃値上げに移行しそうである。
これらの流れとは別に4月1日から京阪神エリアの一部区間や山陽新幹線などで特急料金の値上げや特定区間運賃の一部の見直しが始まると報じられている。JR西日本の経営環境の悪化を考えると仕方のないことかもしれない。
参考資料:NHKニュース2023年3月17日,ニュース深掘り「その10円,理由は?18日から鉄道運賃上乗せ」
