阪神・淡路大震災が起きたのは1995年1月17日の午前5時46分。震源地は兵庫県淡路島北部で震度7(マグニチュード7.3)の大地震であった。兵庫県を中心に被災は阪神地域一円にわたり,淡路島北西部や神戸市,芦屋市などに甚大な被害をもたらした。宝塚大劇場のある宝塚市も大きな被害をこうむり,消防庁の集計では宝塚市だけで死者数は117名,重症者は393名,全壊被害にあった建物は3559件と記録されている。宝塚市のホームページには当時の生々しい被害の様子が資料として呈示されていた。
宝塚大劇場の損傷も深刻だったが,奇跡的に早期の修復が行われ3月からは公演が再開されたと歌劇団の歴史に記述されていた。
あれから28年後の1月17日。偶然にも宝塚バウホールでの宙組公演を観劇するチャンスに恵まれ,宝塚市を訪ねる機会を得たことを感謝しなければならない。鎮魂の思いをこめて,たまにはゆっくり花のみちを歩いてみたい。
自然災害には抗すべくもないが,万が一の備えは怠らないように心がけたい。
資料は阪神・淡路大震災の市町被害数値(H18,消防庁発表)