世代が異なると言葉の使い方に戸惑う | to-be-physically-activeのブログ

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読売新聞の「発言小町」の欄のトピックに次のような高齢者からの発言がありました。

 

76歳男性,マンションで独居です。引っ越して間もなく民生委員の訪問があり,半年に1回程度,「安否確認です」と電話を受けます。これが不快な気分になるのです。せめて「何か困っていることはありませんか?」であれば,「いつも気にかけていただきありがとうございます。おかげさまで」と素直に言えるのですが。もやもやします。役所に「フレーズを変更して!」と言っては駄目ですか?(令和の金さん)

 

 これに対して賛否両論,さまざまな意見が出されていて興味深い内容でした。

 私自身も長生きをすればいずれは投稿者の令和の金さんと同じくマンションに住む独居老人になるので,民生委員や訪問看護,介護福祉士さんたちのお世話になるのだろうなと思います。孤独な生活の中で,突然電話がかかって来たら,すわオレオレ詐欺かなと思ってしまうので私なら電話に出ないかもしれません。それでも要件優先で「民生委員の〇〇ですが,安否確認のお電話をしました」という内容であれば不快には感じないだろうと思います。

 要するに「安否確認」というお役所言葉や孤独死をにおわせる四文字熟語が人によってはとげとげしく感じるのであって,もう少し双方向的なコミュニュケーションを促すようなニュアンスの言葉を選ぶべきなのでしょう。日本人同士であれば一番無難なのは時候に絡めた挨拶が適切かもしれません。「急に寒くなりましたが,暖かくしていらっしゃいますか?なにかご不便なことはありませんか?」というようなソフトな会話の導入に配慮すれば問題はないだろうと思います。

 世代が異なると言葉の使い方の違いに戸惑います。最近職場で気になるのはいちいち私に職域内での情報提供を目的に話しかけるときに,「すみません,情報共有させてください」と紋切り型の表現を使うことでしょうか。ちょっと大げさで聞く方は構えてしまいます。情報共有というからには部外秘の重要な内容かと思いきや,たいていはどっちでもいい人事の情報だったりするので拍子抜けです。これからは私も若者に話しかけるときには,「情報共有します!御園座のエリザベートが中止になったので水曜日は出勤します」と言わなければならないのかな?