JR上場4社(東日本,東海,西日本,九州)の9月中間決算が出揃い,各社とも黒字転換を果たしたようである。経済活動の本格的再開や行動制限緩和による旅客の急激な回復によるとのこと。全社の最終利益の合計は2005億円(前年同期は2602億円の赤字)で,中間期では3年ぶりの黒字だそうだ。
各社の最終利益(黒字)は,
JR西日本:645億円(前年同期は686億円の赤字)
JR九州:120億円(前年同期は20億円の赤字)
JR東日本:271億円
JR東海:969億円
と発表されていた。本業以外の,ホテル,飲食,駅ナカ物販の業績回復も堅調のようである。
それでも現状では業績がコロナ禍前の水準に戻るかどうかは微妙とのこと。19年3月期の4社の最終利益は計8858億円だったが,23年3月期予想の合計黒字額は2861億円程度と見込まれている。ビジネス形態の変化や在宅勤務がさらに定着すれば旅客の漸減は時代の流れになっていくだろう。
それにしても鉄道事業って意外に儲からないものだなあ,と数字を見て思う。
参考文献:読売新聞2022年11月2日,13版9頁,経済面記事「JR上場4社黒字」
振り返ると蔓延防止法等重点措置が実施されていたころは新幹線の車両はがら空きだった。20年9月頃は,のぞみ号の指定席車両に5-6名しか乗客がいないことも稀ではなかった。
現在はのぞみ号の指定席は7割から8割は埋まっていることが多い。新幹線での移動が多いので自由席を使う機会が頻繁にあるが,時間帯によっては座席を確保できないこともある。三人がけの座席の真ん中をあけて二人だけで座ったり,二人がけの座席を荷物でブロックして一人で占拠したりする横着な乗客が多いので仕方ない。不快な思いをしたくないので,いつも空いているこだま号の自由席でのんびり居眠りしながら移動することが多くなった。この前は疲れがたまっていたのか,熟睡しすぎて東京駅で乗務員さんに起こされた。東京終着でよかった。