職場の近くの駐車場に隣接するお宅の庭に,照りつける強い日ざしに耐え,35℃を超える炎暑をものともせず咲き誇るカンナが植えられていたので,写真を撮らせてもらいました。鮮やかな赤い花の群生が見事です。金網の隙間を突き抜けるように育った熱帯花の勢いに圧倒されました。
サカタのタネ社の「園芸通信」の言葉をそのまま引用すると,「カンナは熱帯原産の植物で暑さに強く,日本の夏の暑さにもびくともせずに生育します。暑ければ暑いほど生育がよくなり,色鮮やかで大輪の花を次々と咲かせるので,夏の花壇に最適です」とのことです。
原色の赤や黄色の花が一般的ですが,子どもの頃に遊び場にしていた海の家の近くの路地にはオレンジ色の花を咲かせたカンナが群生していました。いたずら好きだったので,花の中心に爆竹を仕掛けて花弁の散る様を眺めたこともありました。現在なら警察に通報されても文句を言えない犯罪行為です。いまさらながら猛省しています。
ちなみにカンナは学名のCannaがそのまま通称になっている珍しい植物です。漢字では和名の「美人蕉」と綴ることもあるそうです。女の子に名前などによく使われる「栞菜(かんな)」との関連はなさそうです。
