「雨だれが石を穿つのは、激しく落ちるからではなく、何度も落ちるからだ」
驚きや興奮や感動を表すとき、
感嘆符という記号を使います。
俗に言うびっくりマーク。
英語ではexclamation mark、日本語では雨だれと言います。
棒の下にちょんと黒丸をつける。
確かに雨だれが落ちるようにも見えます。
滋賀県には
【雨だれ石を穿つ】
というお酒があります。
江戸時代に行われていた手法で作っているお酒だそうです。
冷たく冷やしても
熱めの燗にしても美味しいそうです。
こうした昔ながらのものには
職人さんたちの
たくさんの感嘆符が詰まっているのだと思います。
仕事にかかる時の意気込み、
作業中のときめき、
完成した時の喜び、
感嘆符がいくつもいくつも重なり、
ひとつの作品が出来上がるのです。
そんなことを考えながら
お酒を飲んでみたら、
また違った味わいを感じられるのかもしれません。