100.交渉力-工程55.最適選択-選択ツール編70. | tntのブログ

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2.待機時間と休憩時間について

 

反対尋問のやり方

    ここでは、ブラック企業の反論に対する

    反対尋問のやり方を検討します。

 

⭕反対尋問の目的

①相手側の発言の不明な点を確認する。

     待機時間を休憩時間とみなしているが、

     その根拠を説明していない。その理由

     が不明な点です。

 

②争点を明確にする。

     ここでの争点は、待機時間と休憩時間

     の定義です。双方の主張が対立してい

     るので、これを明確にします。

 

③判断基準(クライテリア)を明確にする。

     判断基準、「待機時間なのか、或いは、

     休憩時間なのか」は、「従業員が自由に

     使える時間で、会社の管理下に置かれな

     いことでした」。従って、ブラック企業

     の主張の方が間違っていることになりま

     す。その理由は、ブラック企業は休憩の

     場所を監視カメラのある場所に限定して

     いること、休憩時間の外出を禁止してい

     ることです。これは他の従業員の証言を

     により、証明できます。

     

④後で展開する議論の土台を構築する。

     議論の土台は、下記の質問文です。

     その後の括弧内( )の中にある文が⑤で

     優位に立つための質問です。

 

    ところで、

 

    ①休憩時間は、記録されていないですね。

 

         (なぜ、休憩時間を記録されなかったの

         ですか。3年前に勤務時間から差し引く

         ことにしたのに。)

         

    ②また、3年前までは休憩時間を勤務時間

         としていましたね。

 

         (なぜ、急に休憩時間を差し引くことにし

          たのですか。それまでは休憩時間はなか

          った? あったけど自由に取らせていな

          かった、不定期な時間で小刻みで休憩時

           間と言えるものではなかったから?)

 

⑤優位に立つこと。

    上記のような質問を準備することで、当方

    の優位を確立します。優位に立つには二つ

    の方法があります。

 

     a.相手側の立論や証拠の欠陥を指摘する。

     b.ある質問をすることで相手を攻撃する。