貿易の達人:151.貿易を科学する:貿易ドリル17:物理的差_125.貿易で「就活・副業・起業」 | tntのブログ

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No.151.貿易を科学する
最速で貿易事業の達人になる秘訣 -125-
「差」で稼ぐ貿易の法則」 -123- 【副業から起業編】


<貿易ドリル>No.17


(前章までの内容)
この章では、「差」で稼ぐための貿易の
法則を実践的な例を交えながら解説して
います。

(本章では)


今回から、貿易事業に関わるに当たって
便利な貿易ドリル(実務演習)により
実際の貿易業務の内容を実践に即して
解説します。


【貿易ドリル】17回目


原価見積計算編:為替レートリスク計算
通貨他条件別に為替レートリスクを
計算します。


1)
まず、為替レートリスク計算の重要性を
簡単に解説します。
為替レートに左右されるコストは下記の
とおりです。


①商品原価:海外送金時のレート
②消費税:外貨を円貨に計算後に加算
③関税:②の金額に加算
④外貨建て運賃


*船会社から請求される外貨建ての
請求金額すべて。
例えば、混載(CFS)チャージや
THC(ターミナルハンドリングチャージ)
などです。


従って、国内でほぼ定額で円建てで
請求される通関時の取扱い手数料や
国内運賃を除いて、そのほとんど
すべてにこの為替レートの影響を
受けることになります。


2)
このため、特に金額を確定させてから
商品の支払いするまでの期間が長け
れば長いほど、為替レートリスクを
受けることになります。


例えば、発注時点で1万ドルの商品の
場合、もし支払時期がその発注時点から
100日間後だとするとこの期間のレートの
変動によるリスクを考慮する必要があり
ます。


3)
これをどう計算すべきでしょうか?


下記の条件の時の為替レートリスクを
含むレートを計算してみて下さい。


発注から支払いまでの期間:100日間
通貨:米国ドル
発注当日の為替レート(TTS):100円


為替の予約など特別なリスクヘッジ対策
をしていない条件のとき、いくらに
設定したら、良いでしょうか。


筆者が提案している計算方法は、
下記のとおりです。


計算当日レート x (リスク率① x 日数 + リスク率②)


*リスク率①を0.05%, リスク率②を1.50%とした場合、
100円 x (0.05/100 x 100日 + 1.50/100)
= 100円 x (0.05 + 0.015) = 100円 x (0.065)
= 106.5円となります。


6.50%のレートリスクと計算しました。


高精度計算サイト:為替レートリスク計算編


この計算の根拠は、主に過去の通貨別の
為替レートから主にその変動幅を参考に
して筆者が独自に算出しました。

その計算方法の元の式の結果は、
偶然ですが、驚くほど他の通貨と似て
いることがデータとして分かっています。


但し、ここで言っているのは、そのリスクの
計算がデータ的に完全に証明されたという
ことではありません。
根拠の元となる式を使うと、他の通貨でも
その結果の値いが非常に似ている
ということです。


それが、リスク定数レート1.50%と期間に使う
定数レート0.05%です。

但し、30日以下の場合は、1.00%で計算します。


従って、計算の根拠はありますが、
その結果を保証するものではありません。


尚、そのリスク定数①②は、ユーザーが
独自に変更できるようになっています。
当初作成した高精度計算サイトの
プログラムでは、上記の数値を採用
しています。


高精度計算サイト:為替レートリスク計算編


次章に続く。