貿易の達人:148.貿易を科学する:貿易ドリル14:物理的差_123.貿易で「就活・副業・起業」 | tntのブログ

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148.貿易を科学する
最速で貿易事業の達人になる秘訣 -122-
「差」で稼ぐ貿易の法則」 -121- 【副業から起業編】


<貿易ドリル>No.14


(前章までの内容)
この章では、「差」で稼ぐための貿易の
法則を実践的な例を交えながら解説して
います。


(本章では)
今回から、貿易事業に関わるに当たって
便利な貿易ドリル(実務演習)により
実際の貿易業務の内容を実践に即して
解説します。


このドリルの解説の後に、下記の分類に
応じて、具体的な貿易事業の解説を行い
ます。

・業種:業界・商品の違い、商品分類法
・地域:仕入市場及び販売市場の違い
・形態:輸出又は輸入の違い


【貿易ドリル】14回目
原価見積計算編:ベトナム輸入経費計算 -6)


下記の実例を元に、原価見積計算をしてみてください。


輸入国:ベトナム・ホーチミン
取引条件:FOB ホーチンミン港
【FOB=Free On Board】
条件のため、現地船積み後の費用である
海上運賃など下記の船会社からの請求
される費用は、輸入者負担です。


1)
船便1:海上運賃:20ドル/FT
船便1:CFS CHARGE:3980円/FT (混載費用)
船便1:THC:1500円/FT (Terminal Handling Charge)


船便2:DOC FEE:4000円/BL (Document Fee)
船便2:D/O FEE:5000円/BL (Delivery Order Fee)
船便2:CO-LOAD FEE:5000円/BL
船便2:輸入通関料:11800円
船便2:輸入取扱料:8000円
船便2:トラック輸送料:18000円


2)
船便単価:前述1)を元に計算します。
最初に計算の単位を合わせます。
船便1:海上運賃:20ドル/FT (x 125円=2500円/トン)
    2500円 ÷ 1000kg = 25円/kg
船便1:CFS CHARGE:3980円/FT (混載費用)
3980円 ÷  1000kg = 3.98円/kg
船便1:THC:1500円/FT (Terminal Handling Charge)
1500円 ÷ 1000kg = 1.50円/kg
船便1合計25円+3.98円+1.50円 = 30.48円/kg


船便単価が、30.48円/kgとなりました。


船便2:DOC FEE:4000円/BL (Document Fee)
船便2:D/O FEE:5000円/BL (Delivery Order Fee)
船便2:CO-LOAD FEE:5000円/BL
船便2:輸入通関料:11800円
船便2:輸入取扱料:8000円
船便2:トラック輸送料:18000円


船便2合計=船便経費=51800円


このように、船便単価と船便諸経費は
実際には、運送業者から見積もった
各費用を計算して算出します。


船便の場合の国際運送業者からの
見積りは上記のようになるので、
これに基づいて、入力する金額を
事前に計算して下さい。


3)
空便1:空便単価=0円
空便2:空便経費=0円

商品単価:USドル80.00
関税率:5.0%
実単重量:10.0kg
梱包サイズ:20cmx30cmx40cm
*合計数量:400個
輸送方法:船便400個, 空便0個
RATE:125.00円
納期:30日間
納期リスク設定値:
危険率1=0.05%
危険率2=1.50%


上記のデータを元に、試算してみて下さい。
前回分の高精度計算サイトで計算可能です。


次章に続く。