月を支える闇Ⅱ 8 | 騎怒愛楽な毎日

騎怒愛楽な毎日

おもに恋愛小説を書いています★☆
二次元愛しまくりな私のブログですが覗いてください(笑)



何日も寝ずに考え続けている、ナルバンファミリー

睡眠もろくにとらず脳だけを使っている状況


思考回路も体も限界を超えている



次第にファミリーの中に


いっそこのまま、セバイルファミリーに堕ちてもいいんじゃないか



そんな考えが広がっていった



そんな時、屋敷のチャイムが鳴る



 「ボス、出ますか?」


 「大丈夫だ、私が出る」



ガチャ



 「誰だ?」



 「やぁ、元気にしていたかい?」



 「……!」



そこに居たのは、まさにみんなの思考の中心だった

ファンザーディス本人だった



 「そんなに会えたのが嬉しかったかい?」



 「ファ、ファンザーディス様……」



 「どうだい、話しはまとまったかい?」



 「ここでは、なんですから中にお入りください」



 (何を言っているんだ、私は!? こいつは敵のはず……)



ファンザーディス本人の能力にかけられた、ファイナは言動がファンザーディスに

忠誠を誓っている部下たちのような口調になっていた



それを、聞いていたナルバンの仲間たちも

思考と言動が反対のことを言っていた

 「みんな、ファンザーディス様が……!!」



 「なに、ファンザーディス様が!!」



 ((何を言っているんだ俺たちは……!?))







 「さて、ファイナ。 答えを聞こうか」



 「ファンザーディス様に名前を呼んでいただけるなんて……」



 「いくらでも呼んであげるよ、君の答え次第でね」



 (読んで貰いたい、この人に、私の名前を……)




能力にかかっているファイナは、真っ先に思考がファンザーディスのもとに堕ちた




 「……どうした?」



 「わ、私は………、、」



ファンザーディスはじっとファイナを見つめて、しゃべるのを待っている



 「……、私はこれからもっとファンザーディス様に名前を呼んでいただきたい」



 「……、ほう……。 はっきり言いたまえ、ファイナ」



 「あぁ……、はい。 私は、ファンザーディス様の玩具にしていただきたいです。」



 「おいで」



そう言って、ファイナを自分の横に呼び寄せる



 「…はい」


ファイナはファンザーディスの座っている椅子の横に、ひざまずく



 「可愛い僕のファイナ……。 これから君は僕の玩具だ」



 「ありがたきお言葉……」



 「君にはこれから僕の優秀な玩具となってもらうために、ちょっとした訓練がある」



 「はい」



 「僕の為に耐えてくれるかい?」


 

 「もちろんです。 このファイナの身体はすべてファンザーディス様のものです」


 

 「そうかい、それは嬉しいな」



 「君の部下たちは……、どうする」



 「ファンザーディス様のお心のままに」



 「そうかい。 じゃあ、君の部下ごと僕の玩具だ」



 「はい、ファンザーディス様……」






そして、ファイナは部下を全員屋敷のロビーに集めた



 「これから、お前たちに紹介したいお方が居る。 これからはそのお方に従うように」



そう言ってファンザーディスが靴を鳴らしながら出てくる


その靴の音はロビーに響き渡り、その靴音が近づいてくるたびに部下たちの心がファンザーディスのもとに堕ちていくようだった



 「やぁ、諸君。 これから君たちはぼくの玩具だ。 そんな君たちにちょっとした訓練がある、耐えてくれるね?」



 「「「わぁぁぁぁぁ」」」



部下たちは声援でその言葉に応じた



 「さぁ、行こうか。 僕たちの家まで」



そういと、ファンザーディスはファイナを肩に抱き

部下はその後ろをついていった



そしてその集団は、霧の中へと消えて行った











―――――――



久々の更新、ごめんなさいm(_ _)m

pcの調子が悪くて………。



でも復活したんで、これからよろしくお願いします!!













.