「自分を大切にするってどういう事ですか?」
「殺さずに守ることだ」
守るべき自分とは?
どこにいる?
どれが一番相応しい?
守りたい。
愛したい。
大切にしたい。
犠牲を払ってまで、自分を好きになれるか?
それは、どんな自分か?
答えは自然と導き出された。
私の得る、愛情は、他に与える事。
見返りなどいらない。
偽善者と言われても。
報われなくても。
この手が誰かの為になるなら。
それが、唯一、譲れない自分であった。
周りに居てくれる人。
家族。
友人。
仲間。
他人。
「ありがとう」
と言われる為なら、私は手足がなくなっても、生きていける。
何故、頑なに貫いていた心さえ、忘れてしまうのだろう?
あの時、彼を裏切っても、「これが自分」と言い張ったのに。