学生時代、日本史のテストは赤点でした。

でも、知ってみると

幕末の世界観には惹かれる。



「幕末と明治の博物館」

に行ってきました。







簡単なプロフィール
昇天転勤族の妻×不妊治療中
にっこり現在は専業主婦
ニコニコ看護師→保健師→看護師→?



「幕末と明治の博物館」は

茨城県の大洗町にあります。



付近には

・大洗水族館

・大洗磯前神社

・ひたち海浜公園

などがあり


観光スポットとしても

有名な地域です。




「幕末と明治の博物館」は

田中光顕という方が

(高杉晋作の弟子、色々経て宮内大臣へ)

「常陽明治記念館」として1929年に開業。






「幕末から明治にかけて

沢山の人が情熱を燃やして命をかけて

頑張って今に繋げたんだよ!」

という伝承のために作ったみたい。

(説明が雑ですみません。)



1997年に現在の名前に変わって

建物も綺麗にしたみたい。

キャンプ場と同じ敷地にあります。



博物館内には

明治天皇の等身大像

が置かれている他、


・水戸学や幕末に関わる歴史の紹介

・大日本史などの重要なアイテム

・皇室系の歴史(写真、物)

・その他大洗の歴史


など、盛りだくさんのラインナップ

となっております。


幕末の歴史部分では

吉田松陰、坂本龍馬、西郷隆盛など

超有名人物達の名前も続々と出てきます。


それと、
目立たない場所にあるのですが


施設創始者の田中光顕さんが

「高杉晋作先生に教わった…」

などとスピーチしている肉声も聞けます。

(私の主義、というスピーチです)



入場料500円の価値を遥かに超えて

素晴らしい学びが得られる!

コスパ最強の場所となっております。



もし足を運ぶなら、先に

入口すぐにあるシアターで

放映されている動画を観ることを

オススメです。


歴史なんか知らない人にも

すっと頭に入るような

まとめ動画となっていて


この動画を最初に見ることで

展示室の内容を2倍楽しめるおねがい

というシステムになっておりました。






上記でさらっと流した


「水戸学」


について補足します。

興味がある方はどうぞ↓



水戸学は、天保時代の思想で、

別名「天保学」と言われます。



かいつまんで言えば…



国として自立しよう!

という思想のようです。



というのも、この地域には

ペリー来航よりずっと前に

食料を求めた外国人が

船で上陸しています。



鎖国中でしたから

それは大騒ぎだったのですが

幕府は思いのほか弱腰の対応。



その姿勢に

「日本も自立した国として張り合おうぜ!」

と思った人達が

国としてのあり方を考え始めたようです。




さて、この水戸学が

学問として世に広まるのは


藤田幽谷が尊王論を

理論的に唱えたことから始まります。

(正命論)


その後、幽谷の弟子である

会沢正志斎が

日本政治における

尊王攘夷の重要性を説く。

(新論)




さらに

藤田東湖(藤田幽谷の息子)が

人が生きる上での道徳を説きました。

(弘道館記述義)



※補足

・尊王攘夷とは

天皇を尊び、外国勢は追い払う

という意味だそうです。

(難しい…。)




藤田東湖の主張は

君臣上下が社会的責任を果たし

国民それぞれが職分を全うすることで

国家体制が確立される

というもので、

水戸学を支える思想であり

東湖は皆のご意見番的な存在でした。



しかし安静の大地震で、藤田東湖は

被災し亡くなってしまいます。


軸を失った水戸学は分裂していきます。

改革派、保守門閥派など

様々な考えの人が争うようになり



桜田門外の変や安政の大獄など

幕末から明治にかけてのイベントに

水戸学を学んだ沢山の人物が

大きく関わっていきます。



この争いは、最終的に

水戸藩に1800人程の犠牲を出し

結果、開国→明治維新という

時代の流れを作っていきます。



ちょっと長くなりましたね。





激動の時代、

あの頃の人々が命を張って

明るい未来を信じて

思想を繋いだ結果…


今があり、私たちがある。


とっても

感慨深い学びでした。





近くの「酒列磯前神社」は

金運upのパワースポットとなってます。





結局、お金かい!笑





それでは

本日もお読みいただいた方、ありがとうございましたm(_ _)m