7月12日手術当日
5時に目覚めたアンちゃん
おしゃぶりをくわえて誤魔化されてくれ、それから10時までゆらゆら抱っこでうつらうつらしてくれました。
私はずっと泣きながら、手がしびれる限界まで抱っこしてました。
おなか減ってるだろうに、ホントに泣かずにいい子にしてくれていたので、
逆にもしかして最後だからこんなにいい子にしてくれてるの?と涙が止まりませんでした。
今思えばいつもと違うママを見て赤ちゃんながらに何か感じていたのかもしれません。
旦那さんは朝一でまたお参り行って、手術前の時間に耐えられないと、ギリギリに到着。
なんでもっと早く来てくれないのと当たってみたり…
朝10時予定通り看護婦さんがお迎えに来ました。
手術室入口で、
もう私の心は張り裂けそうでした。
自分の帝王切開手術の時も怖くて泣けてきたけど、比にならない恐怖。
自分が切られるよりも、我が子が切られる方がこんなに心が痛いなんて知らなかった…
ブカブカの手術着に身を包みブカブカの帽子をかぶったアンちゃんをギュッと最後抱きしめて、
号泣しながら
「必ずママのとこに戻ってくるんやで…」
そしたらアンちゃん
急に
「ヘイッ!」
って言って手をあげながら答えてくれたのです。
まだ4ヶ月半の赤ちゃんなのに
返事してくれたのです。
きっとアンちゃんは戻ってきてくれる…!
そう信じることができました。
アンちゃんは看護婦さんの腕に抱かれながら泣きもせず振り返りもせず勇ましく消えて行きました。
手術は7時間半で無事終わり、肝臓と腸をつなぐ葛西式手術を行いました。
しかし、かなり肝臓の萎縮は進んでいてすでに肝硬変となっていました…。
麻酔をかけられて眠るアンちゃんに対面させてもらい、
よく頑張ったねと手を握り、声をかける…
ありがとう、無事に戻ってきてくれて…
3日後ICUを出てまた一緒の部屋で過ごせることになりました。
まだいつものように動かないアンちゃん。
でも目はしっかりママを見てくれてます。
お守りが勝手にからまって3つ同時にしっかり持ってます。