サイゼリヤに行くといつも思い出す言葉があります。
「サイゼリヤおいしいから売れるのではない。売れているのがおいしい料理だ」
創業者である正垣さんの言葉です。
この言葉は自分たちのブランドを見るときに、指標とし、大切にしている言葉でもあります。徹底したお客様本位のスタンスを学ばせていただきました。
ABC分析をしたり、品切れの傾向を見る場合でも、この言葉を念頭に置き、自分たちの感覚と、お客様の満足と期待をくみ取ろうとしています。
本を読めばたくさんのことが書いてありますが、一番印象に残った言葉は、今も自分の中に生きています。
最後に、この著書のタイトルに込められた意味を引用して終わります。
「自分の店の料理が美味しいと言ってはいけない。なぜなら、自分の店の料理をうまいと思っていたら、売れないのはお客さん、景気が悪いということにしてしまう」ということ。「良いものは売れる」という考え方は昔の天動説と同じであり、もう改善を進められなくなってしまうと、自らを戒めている。