社団法人日本放射線技師会
福島原発からの放射性物質飛散による周囲への影響や対応などについて(第二報)
~飛散した放射性物質からの被ばくを避けるための方策~
原子力発電所から放射性物質が飛散していることから、周辺住民の皆様におかれましては、
内部飛ばくといわれる放射性物質の体内摂取(呼吸や皮膚などによる)を避けるような措置を講じる必要があります。
これは、湿ったマスクをつけることや帽子をかぶったり手袋をつけるなど、
皮膚の露出をできるだけ少なくすることで十分な効果があります。
仮に衣服に放射性物質が付着しても、衣服を脱ぐことで被ばくを避けることができます。
身体に付着しても早期に洗い流すことで被ばくを避けることができます。
また、そのような状況が疑われる場合は、関係機関等より適切な措置が講じられると思われますので、
過度な心配はなさらないでください。特に、室外にやむを得ず出る場合にはできる限りこの方策を講じてください。
一方、ニュース等で発電所付近のモニタリングポストにおける線量が1,015μSvであったなどの情報が流されておりますが、
これは正しくは1,015μSv/hで1時間あたりの線量(線量率)であり、
一時間その場所に存在したらという前提があります。
したがいまして、そのモニタリングポスト付近で瞬間的に被ばくする値でないことに留意してください。
もちろん、継続的にそのような数値が示されるようであれば危険な状態といえますが、
そのような場合には政府等の関係機関より速やかな情報提供があると思われます。
以上