発達障害 | 日々是好日

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「発達障害」には自閉症スペクトラムと呼ばれる自閉症・高機能自閉症・アスペルガー障害、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)、学習障害(LD)などがあります。


いずれも、出生前・出生時・出生後間もないうちに何らかの原因で生じた「脳の機能のアンバランス」によるもの。


努力が足りないわけでも心に問題がるのでもなく、生理的に脳がそのような特性を持っているのです。


大人になってから発症する事はありません。


こうしたケースでは、外見上に明らかな「障害」を持っているわけでない分、本人にとっても、家族にとっても、


課題を自覚するのが難しく、「自分はだめだ」と思ってしまったり、間違った対応が起きたり、周囲からも「わがまま」「だらしがない」「しつけが悪い」「親の愛情が足りない」など数々の誤解を受けやすくなります。


こうした困難な環境で適切なサポートが得られずに育つことが多いため、二次的な問題を抱えることが少なくありません。


対人関係のトラブル、自己否定感、抑うつ、孤立感…


こうした生きづらさに自分なりに対処しようとする精一杯の手段としてアルコール、薬物、ギャンブルなどにはまったり、自分や周囲を傷つけるような行動が起きる場合があります。



高機能自閉症やアスペルガー障害にみられる「こだわりの強さ」やAD/HDにみられる「衝動性」は依存へのブレーキが利きにくくいます。



障害の特性から、周囲に誤解されたり、相手によっては利用されたり、トラブルに巻き込まれたりし、家族も身内だけで何とかするあまりに囲ってしまい、本人家族のストレスは極大になっていきます。



そしてお互いがお互いの自立を妨げてしまうという悪循環が生じてしまうからです。



だからこそ必要なのは、本人家族だけで取り組む問題ではなく、理解ある場所、安全を感じれる場所において人と出会い続けることだと思います。



自立とは一人で生きることではなく、社会に仲間と共に生きる幸せを感じられること、サポートしあうことで本当の自立につながるからなのです。



ただ何かしようとするには大変なエネルギーが必要です。エネルギーが充電できたときがきっかけとなるでしょう。