いろはうた 裏散りぬと知りて、なお匂ふ。──それでも、今宵は。 いろはうた 裏 色はいさ にほへどもちりぬるをさだめなど なきものをわかよ たれぞ常ならむせめて今宵は 欲しきまま憂き世の奥山けふ越えて遣らずの雨に 袖ぬらし浅き夢こそ 見まほしや心ゆくまで 酔ひにけりあゝ 愚かなり我は人花よりも なほ愚かと知りて なほ求む花びらの雨の下狂ひ死にても 悔いはなし 愚かと知りて、なお求む。