不安染みた春の宇宙 | 口遊〜鳴きウサギ〜

口遊〜鳴きウサギ〜

生きる為に 息をするのを忘れていた
わたしのまわりが 息をするには狭すぎる
野々草を摘んで 口遊みなが ゆっくり ゆっくり歩きたい
勝利者とは誰のこと?
居心地の悪いところに居たくはないの

不安染みた春の宇宙

晴れだろうが 雨だろうが

日本の桜をみたいんだって…


六本木の通りを歩く旅行者たちは

少し姿をかえながら それでも毎年同じ流れ…


仕事の合間に 飲み物買いに出かけたら

出くわす光景…残念 まだ咲いてないわ

まだ 咲いてないのよ でも もうすぐ

東京の桜ももうすぐよ…


不安定なお天気は いつか見た

新海監督の 天気の子みたいに…

こちらの都合のようには行かないのよ…


止まない雨は無いなんて 無いかもしれない

これからの時代…自然の律動が壊れ始めている


月だって半分は 氷で覆われているし


人間は自然に掴まって振り落とされないよう

生きている…って映画でも言ってたよね?

主役だと信じて疑わないわたしたちは

自然界 天気の下では ただのエキストラに過ぎないのかもしれない…


きっと…空の海の中には 途方もない水と

見たこともない魚が 泳いでいるんだわ…


地球の大海は多分…空の大海の合わせ鏡のようなものかもしれなくて…

大祓の祝詞は 十分承知した上で 穢れは大海に落とし込んだら 宇宙の海へ昇るのかも…

もちろん 澄み切った部分だけ…


ハヤサスラヒメ…流離ヒ失ヒ…ハライタマエキヨメタマエトモウス…

流レ離レ 消エノボリ…シズカニ…タシカニ…


などとつらつら考え また雨になりそうな具合悪そうな空を見上げて 癒し歌を口づさんでみる…


ウサギには それしかできない…


アカハナハ イキヒニ ミウク フヌムエケ…

 アワノウタ…

 

 

 

 


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