癒日 | 口遊〜鳴きウサギ〜

口遊〜鳴きウサギ〜

生きる為に 息をするのを忘れていた
わたしのまわりが 息をするには狭すぎる
野々草を摘んで 口遊みなが ゆっくり ゆっくり歩きたい
勝利者とは誰のこと?
居心地の悪いところに居たくはないの

 

癒日


囁けば 応えてくれる きみがいれば

月の光の 無い夜も


光の差さぬ 雨の日も

暖炉の前で 蹲り

きみの 足元でまあるくなる

わたしは 猫のように…


春だというのに 降る雪は

気を重くさせるから

まだ冬だと思わせて 

鎧戸は開けないで…


きみは手を握って置いて…

魂が抜け出さないように…


花びらが 風に乗って

窓辺を染めるまで

まだ こうしていたいの


痛みは冬の方が早く治せる

動かないで きみが

あたためて傍にいて

安らげれば 銀色の目を開けたとき

すっかり元気なわたしがいよう…


伸びやかに欠伸をして

背筋をしゃんとしたら

癖のついた髪を梳かして


青々とした緑の香りを嗅ぐために

きみと手を繋いで

花の咲き乱れた春の草原へ出かけよう


それまでは 傷を治すの

きみが分厚い本を読む足元で…

夢をみるの


If you want the rainbow, you gotta put up with the rain. 


虹をみたいんだったら ちょっとやそっとの雨は我慢しなくちゃ…


ードリー・パートン

アメリカ・シンガーソングライターより