未来の夏は…
ひまわりは まだ咲いてる
夏が まだ終わらないよと…
冷たい珈琲を飲み乍ら
詩的な夏は終わったんだねと
君の写真に 力なく笑えば
鳴けずに落ちた 蝉が転がる
この星は変わったね
人も変わったね
綺麗な夏を見られてよかった
涼しい夏を知っててよかった
切ない夏も 激しい夏も
風情という言葉が
まだ 生きてた頃…
わたしは 知ってる…知っててよかった
知らない人は かわいそう
できないはいつかは
できるかもしれない
だけど わたしは
むかしの夏を あの綺麗な夏を
も一度見たい
水路を飛び交う 蛍が見たい
未来は新たに作れても
破壊した過去を元通りには
決して無理だよね…
滅ぶ歴史は 仕方が無いの？