病と花と 短歌 | 口遊〜鳴きウサギ〜

口遊〜鳴きウサギ〜

生きる為に 息をするのを忘れていた
わたしのまわりが 息をするには狭すぎる
野々草を摘んで 口遊みなが ゆっくり ゆっくり歩きたい
勝利者とは誰のこと?
居心地の悪いところに居たくはないの

病と花と 短歌

鳩尾の 痛みに耐えて
 務めをり 春の名のみの恨めしき

冷ゆる指 痛みありては
 温もらず 君が包みし手をぞ
         恋しき…

時折は 春かとおもふ風吹けど
  三寒四温 けふ冷たけれ

きみの手を
恋しく思う
裏寒い 春という名の
梅の頃

きみは
来ぬ 来ぬ
もはや来ぬ

たとえ さくらの
咲こうとも
たとえ さくらの
散ろうとも…

終わりし夢の
続きは
ありぬ