病と花と 短歌病と花と 短歌鳩尾の 痛みに耐えて 務めをり 春の名のみの恨めしき冷ゆる指 痛みありては 温もらず 君が包みし手をぞ 恋しき…時折は 春かとおもふ風吹けど 三寒四温 けふ冷たけれきみの手を恋しく思う裏寒い 春という名の梅の頃きみは来ぬ 来ぬもはや来ぬたとえ さくらの咲こうともたとえ さくらの散ろうとも…終わりし夢の続きはありぬ