ー翠の闇ー
見事な翠緑の皐月だって
わたしの憂鬱の
暗さに比べたら
まだ明るい
思考が後ろ向きだからと
だれもが嫌って
みんな離れていけども
君はわたしの傍らにいて
まるで見当はずれな標識みたいに
明々後日の方角みたいな
意見をしている
項垂れて聞いていたわたしは
鬱々としていたのに
なぜか笑ってしまった…
壊れたオルガンの音を外したみたいな
ね…笑い方…
外れかけた雨樋に張った蜘蛛の巣に
危うく引っかかって
止まった何かのはなびらみたいに
わたしの心は
救われていた
皐月晴れの
異様なまでに
暑かったあの日
ねぇ…
もっと…
あの意味のわからない
意見の続きを聞かせて…
そして…
わたしを笑わせて…
君が傍らにいないから
翠の闇が深くて
怖い…
今はもう…