羽田空港 国際線ロビー北斗星海を掬うや秋の宵ー羽田空港 国際線ロビーー銀色の鋼の翼 夕闇を劈きながら 西へ東へ誰をか乗せむ その中に熱き想いも 切なさも連れ添い行くか置き去り行くか総て 心の命じるままに…光のなる樹に 色取られ旅の支度をする人はしばらく それを見上げてはさよならの言葉を探すお帰りなさいの一言よりもさよならが似合う 国際線はふたたび逢えないかも知れないそんな縁も 必ずあってそれが なぜだかとても切ない 空へ飛び立つ唯一の道…旅人も足をふと止め振り返るふたたび踏まぬ土地の輝き